チリ鉱業相:銅山開発投資、相場急落でも継続へ-中国の需要軟化せず

世界最大の銅生産国であるチリは、 鉱山各社が投資計画を継続するとみている。今年の銅相場は過去3年 で最大の下落率を示しているが、中国の需要が軟化する兆しはほとん ど見られないと判断しているからだ。

チリのデ・ソルミニアク鉱業相は4日、ロンドンでインタビュー に応じ、新規あるいは既存の鉱山への投資は向こう8年間で670億ド ル(約5兆1000億円)に達すると予想。チリ銅公社(コデルコ)がこ のうち200億ドルを占めるとの見通しを示した。中国の輸入は「若干 調整局面」にあるが、「大きな」変化はないと述べた。

経済成長への懸念が高まり供給が不足するとの見方が後退する中、 銅相場は、過去最高値の1トン当たり1万190ドルに達した2月以降、 33%下落している。米ゴールドマン・サックス・グループやバークレ イズ・キャピタル、英スタンダードチャータード銀行は過去1週間に 見通しを引き下げた。米商品先物取引委員会(CFTC)のデータに よると、投機家は9月20日時点で、米商品先物に関し2009年7月以 降で最も相場下落を見込むポジション形成をしていた。

デ・ソルミニアク鉱業相は「ファンダメンタルズ(需給関係)で は相場下落は説明できない」と指摘。「下落の主因は、市場関係者が国 際的な混乱など市場の現状を注視しているからだ。欧州と米国の現状 に懸念を抱き、より慎重になろうとしている。景気が安定すればすぐ に相場は回復するはずだ」と述べた。

ロンドン金属取引所(LME)の銅相場は年初来で29%下落し 6800ドルとなった。年間ベースの下落率は過去約25年で2番目に大 きくなる可能性が高まっている。08年には54%下げた。ニューヨーク 商業取引所(NYMEX)COMEX部門の銅先物相場は31%下げ1 ポンド当たり3.085ドル。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P) のGSCI指数を構成する商品24銘柄のうち最悪のパフォーマンス を示している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE