【M&A潮流】今こそ買収好機との声も-自社株買いのバフェット氏に

著名投資家ウォーレン・バフェッ ト氏の最新の投資対象は自身が率いる米投資・保険会社バークシャ ー・ハサウェイだが、ほぼ500億ドル(約3兆8400円)に積み上がっ た手元資金をフローサーブやマコーミックといった米企業の買収に投 じてもよかったかもしれない。

バークシャーはフリーキャッシュフロー(純現金収支)を月10 億ドル余り生み出しており、手元資金は過去最高水準となった。債券 市場でのリターン(投資収益)は、ゼロ付近の金利のせいで限定的だ。

純資産価値(NAV)を時価総額との比較でみると、バルブやポ ンプ、シール生産で最大手のフローサーブと米最大のスパイスメーカ ー、マコーミックなどはバークシャーより割安であることをブルーム バーグのデータは示している。バフェット氏が株主宛ての書簡で記し た買収基準にも合致する。

バークシャーの会長であるバフェット氏は先週、40年ぶりに自社 株を買い戻す計画を発表。オスカー・グラス・アンド・サンは、自社 株買いはバークシャーが3月に潤滑油添加剤で最大手の米ルブリゾー ルを90億ドルで買収することに合意して以後、買収機会が減っている とバフェット氏がみていることを示唆していると指摘した。

拳銃には弾丸

一方、ハイマーク・キャピタル・マネジメントは、世界的な株安 でバフェット氏はより安価な買収対象を見いだせるはずだとしている。

ハイマークで172億ドル相当の運用に携わるトッド・ローエンス タイン氏は電話インタビューで、「拳銃には弾丸が込められている」と 述べた上で、フラワーサーブとマコーミックは「極めて良い位置にあ る。両社の競争面でのポジションと市場シェアにバフェット氏は引き 付けられるだろう。今こそバフェット氏に資金を活用してもらいたい と思っている」と語った。

バフェット氏のアシスタントであるキャリー・キザー氏に、バフ ェット氏のコメントを求める電子メールを送付したが応答はない。