10月4日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ユーロは対ドル上昇、FRB議長の追加措置発言で

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで上昇。欧州時間 には8カ月ぶり安値を付けていた。バーナンキ連邦準備制度理事会(F RB)議長が、景気浮揚のために追加措置を取る用意があると述べたこ とから、米連邦公開市場委員会(FOMC)がさらなる金融緩和措置を 発表するとの観測が高まった。

ユーロは対ドルで3日ぶりに上昇。米当局が量的緩和第3弾を 実施した場合、ドルの価値が下落するとの見方が背景にある。欧州当局 者が域内金融機関の資本増強について協議しているとの観測を材料にユ ーロは上げ幅を拡大、高利回り通貨も上昇した。米格付け会社ムーディ ーズ・インベスターズ・サービスは、イタリア国債の格付けを「Aa 2」から「A2」に引き下げた。格付け見通しは「ネガティブ」として いる。

ソシエテ・ジェネラルの法人為替営業ディレクター、カール・ フォチェスキ氏は「景気を支えるために一段の措置を取る用意があると 述べたバーナンキ議長の発言は、相場に強い支援材料となった」と述べ た。

ニューヨーク時間午後4時27分現在、ユーロは対ドルで1.4% 上昇して1ユーロ=1.3363ドル。前日は1.3176ドルだった。ユ ーロは円に対しては1.7%上昇して、1ユーロ=102円71銭。前日 は100円97銭。ドルは対円で0.3%上げて76円84銭。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、欧州連合(EU) の行政執行機関、欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)を引用 し、欧州ソブリン債危機を収束させるため協調した対応が必要との共通 した見方が高まりつつあると報じた。

フラン下落

スイス・フランはユーロに対して下落。スイス国立銀行(SN B、中央銀行)が、フラン上昇をさらに抑制するために先月設定した対 ユーロでの上限水準を修正する可能性があるとの見方がある。

UBSの為替ストラテジスト、クリス・ウォーカー氏(ロンド ン在勤)は、「一段のフラン上昇を抑制するために上限の水準が変更さ れる可能性があるとの根拠のない憶測が飛び交っている」と述べ、「投 資家はフランのさらなる上昇を警戒しているようだ」と続けた。SNB の広報担当はコメントを避けた。

ギリシャ支援

7月のギリシャ支援合意では1590億ユーロの救済策に投資家 が500億ユーロ負担する見通しが盛り込まれているが、ルクセンブ ルクで開かれたユーロ圏財務相会合(ユーログループ)では、これにつ いての「技術的修正」が協議された。「民間セクターの関与」には債務 交換やロールオーバー(償還元本の再投資)が含まれている。

ユーログループはまた、ギリシャ融資の次回分80億ユーロの 実行に関する決定を今月13日より先送りした。決定延期はこれで2 回目。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の米州G10通貨戦略責任者、 パレシュ・ウパダヤ氏(ニューヨーク在勤)は、「過去2日間の強いユ ーロ売りの後で、投資家は一服している」と述べ、「ファンダメンタル ズ(経済の基礎的諸条件)の改善がユーロを押し上げているわけではな い。周辺国への懸念は引き続き市場で注目を集めるだろう」と続けた。

バーナンキ議長は4日、上下両院合同経済委員会で証言し、景 気刺激に向けたFOMCの行動が8月と9月の措置にとどまらない可能 性があることを示唆した。

◎米国株:反発、欧州が銀行救済での協調を準備と報道

米株式相場は反発。取引終了直前に急上昇し、日中の下げから反転 した。欧州当局が銀行への資本増強で協調する手段を検討しているとの 報道が好感された。このところの急落で割安感も台頭した。

S&P500種株価指数の銀行株指数は4.1%上昇。一時は2.9% 下げていた。バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・チェ ースが上げを先導した。景気敏感株も上昇。特に化学大手デュポンやパ ソコンメーカー最大手のヒューレット・パッカード(HP)は大幅反発 した。アメリカン航空の親会社AMRは21%急伸。同社が破産法申請 に至る可能性は低いとのアナリストらの発言に反応した。

S&P500種株価指数は前日比2.3%高の1123.95。一時は

2.2%安と、4月に付けた年初来高値からの下落率が20%を超え、そ のまま終了すれば弱気相場入りと見なされる領域に下げていた。ダウ工 業株30種平均は153.41ドル(1.4%)上昇の10808.71で取引を 終えた。

フィラデルフィア・トラストの最高投資責任者(CIO)、リチャ ード・シーシェル氏は電話インタビューで、「欧州危機が市場に大きく 影響している」とし、「欧州が何らかの対応策で当面のあいだ持ちこた えれば、時間稼ぎができる。08年の教訓は、金融システムがいかに重 要か、波及効果がどのように広がるかということだ」と述べた。

相場は取引終了1時間前にそれまでの下げから反発。英紙フィナン シャル・タイムズ(FT)が伝えたところによると、欧州連合(EU) の行政執行機関、欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)は、ソブ リン債危機に歯止めをかけるために域内の協調した取り組みが必要だと の「共通認識が高まっている」との見解を示した。一方ベルギーのルテ ルム首相は、資産規模で同国最大の銀行デクシアの不良資産の受け皿と なる「バッドバンク」を設立し、政府が保証を提供することを明らかに した。

弱気相場からの反発

INGインベストメント・マネジメントで資産配分責任者を務める ポール・ゼムスキー氏(ニューヨーク在勤)は2日間で5.3%下落し た後では、S&P500種は反発して当然だと述べた。

同氏は電話インタビューで、「米国にリセッション(景気後退) の兆候は見られないにもかかわらず、市場はそれを織り込んでいた。 このため何かが起これば弱気相場からの反発が起こるという日もある」 と指摘した。

この日は世界的に株安が進んでいた。ギリシャ債の保有者は損失負 担の拡大を迫られる可能性があると一部当局者が示唆したことが背景に ある。ドイツ銀行は2011年の利益目標を撤回するとともに、500人 を削減する計画と保有ギリシャ債での追加評価損を明らかにした。欧州 債務危機の影響で顧客活動の大幅減速が止まらないと説明した。

議長発言の株価浮揚効果は一時的

S&P500種はほぼ終日下げていたが、朝方一時的に下げを埋め る場面も見られた。バーナンキFRB議長が上下両院合同経済委員会で 証言し、「景気動向の注視を続け、物価を安定させつつより力強い景気 回復を後押しするため、適切な形でさらなる行動を取る用意がある」と 語ったことが手掛かり。

この日はS&P500種の銀行株指数が4.1%上昇。BOAは

4.2%高の5.76ドル。JPモルガンは6.6%高の30.26ドルと、ダ ウ平均中で最も上げが大きかった。デュポンは4.5%高の40.23ドル、 HPは3.7%高の23.02ドルだった。

AMRは大幅反発

AMRは21%上昇。前日は同社が破産法申請を余儀なくされると の観測を背景に33%下落していた。

米アップルは3.6%安の361.23ドル。同社はこの日、多機能携 帯端末(スマートフォン)の「iPhone(アイフォーン)4S」を 発表。スティーブ・ジョブズ氏が最高経営責任者(CEO)を退いて以 来、初の新製品発表となった。

◎米国債:下落、欧州当局が銀行の資本増強で協調との報道で

米国債相場は下落。30年債利回りは約2年ぶり低水準から上昇し た。欧州連合(EU)当局が銀行の資本増強で協調するとの見通しから 売りが出た。

10年債利回り前日に8週間で最大の低下を記録したものの、こ の日は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道を手掛かりに上昇 した。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は議会証言 で、景気押し上げのため連邦公開市場委員会(FOMC)は追加措置を 講じる用意があると述べた。ニューヨーク連銀はこの日、オペレーショ ン・ツイスト(ツイストオペ)を実施し、償還期限が2019年11月か ら21年8月までの米国債45億9000万ドル相当を買い入れた。

ジェフリーズ・グループの債券金利部門共同責任者、クリストファ ー・ビュリー氏(ニューヨーク在勤)は「現在、市場はとにかく楽観的 なものを求めている」と指摘。「さまざまな話に市場は反応している」 と述べた。

ニューヨーク時間午後5時6分現在、30年債利回りは前日比8 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.81%。同年 債(表面利率3.75%、2041年8月償還)価格は1 25/32下げて 119ちょうど。利回りは一時2.69%と、09年1月以来の低水準を 付けた。

S&P500種株価指数は2.2%下げる場面があったが、終盤に 急進し2.3%高で終えた。

FT紙報道

FTによると、EUの行政執行機関、欧州委員会のレーン委員 (経済・通貨担当)は、ソブリン債危機に歯止めをかけるために域内の 協調した取り組みが必要だとの「共通認識が高まっている」との見解を 示した。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがイタリア 国債の格付けを「Aa2」から「A2」に引き下げると、米国債は下げ 渋った。ムーディーズはイタリア国債の格付け見通しについては「ネガ ティブ」としている。

10年債利回りは7bp上昇の1.82%。前日には16bpと、8 月8日以来の大幅な下げとなっていた。9月23日には1.6714%と 過去最低を更新した。2年債利回りはこの日、2bp上昇の0.25%。

ブルームバーグがまとめたデータによると、10年債利回りの相 対力指数(RSI、5日間)は9月22日以来で初めて前日に30を 下回った。これは方向転換を示唆している可能性がある。この日は

34.90。

議長証言

バーナンキ議長は4日、上下両院合同経済委員会で証言し、非伝統 的な金融政策で過去最高規模の刺激策を実施した後も追加措置を講じる 可能性を示唆した。

さらに、FOMCは「景気動向の注視を続け、物価を安定させつ つ、より力強い景気回復を後押しするため、適切な形でさらなる行動を 取る用意がある」と語った。

証言後の質疑応答でバーナンキ議長は、金融当局には新たな大規模 資産購入を現時点で実施する計画はないと説明。その上で、「いかなる 可能性も排除しない」と続けた。

ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相) はルクセンブルクでのユーロ圏財務相会合(ユーログループ)の会合終 了後の4日早朝に記者団に対し、「民間セクターの関与に関しては、わ れわれは7月21日の決定以降の変化を考慮に入れる必要がある」と述 べ、「技術的修正について協議している」ことを明らかにした。ただ、 債務交換に修正を加える可能性について詳細には言及しなかった。

◎NY金:1週間ぶり大幅安-株安の穴埋めで金に利益確定の売り

ニューヨーク金先物相場は反落。1週間ぶりの大幅安となった。 他の市場での損失を穴埋めするため金の利益を確定する動きが広がっ た。

S&P500種株価指数は弱気相場入りの領域に下落した。第2 次ギリシャ救済が白紙に戻れば、欧州債務危機の波及で銀行の経営が脅 かされるとの懸念が強まった。商品24銘柄で構成するS&PのGSC I指数は10カ月ぶりの低水準となった。銀と銅、鉛が特に下げた。金 は先月6日に1923.70ドルと過去最高値を更新して以降、 16%値下がりしている。

商品調査会社ロジック・アドバイザーズ(ニュージャージー州) のパートナー、ウィリアム・オニール氏は電話インタビューで「市場が 全体的に神経質になっているため、金だけでなくすべての資産で手仕舞 いの動きがみられる」と指摘。「リスク回避の心理が働いている」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比41.70ドル(2.5%)安の1オンス=1616ドル で終了。終値では先月26日以来の大幅下落となった。

◎NY原油:続落、1年ぶり安値-米欧経済への信頼感喪失で

ニューヨーク原油先物相場は3日続落し、1年ぶりの安値を付け た。米欧経済への信頼感が失われ、燃料需要が落ち込むとの懸念が強ま った。

ユーロ圏の財務相らはギリシャ救済での民間セクターの関与拡大を 示唆した。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が 景気刺激に向けた行動は終了していない可能性があると示唆したほか、 サウジアラビアの治安部隊が武装勢力の攻撃で負傷したと伝わると、原 油は下げ渋る展開となった。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード) のアナリスト兼ブローカー、ジーン・マクギリアン氏は「リセッション への不安が原油を押し下げている」と指摘。「経済の面で一定の明るい 材料が見られるまで相場は下落するだろう。次の支持線を見いだす必要 があり、それは70ドル前後となろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は前 日比1.94ドル(2.50%)安の1バレル=75.67ドルで終了。終 値では昨年9月23日以来の安値となった。過去3日間では7.9%の 値下がり。

◎欧州株:下落、ギリシャ支援の民間負担を懸念-デクシア急落

4日の欧州株式相場は下落。ストックス欧州600指数は3営業 日続落し、ここ4週間で最長の下げとなった。ユーロ圏の財務相らがギ リシャ救済での民間セクターの関与拡大を示唆したことから、債務危機 が及ぼす影響について懸念が高まった。

ベルギーとフランス両政府が出資する銀行、デクシアが上場来安値 に急落。同行の取締役会はピエール・マリアーニ最高経営責任者(CE O)に構造的問題の解決を迫った。ドイツ銀行は4.3%下落。2011年 の利益目標撤回が嫌気された。ギリシャ最大の銀行、ギリシャ・ナショ ナル銀行は1996年以来の安値。欧州最大の航空会社、エールフラン ス・KLMは20年ぶりの安値に下げた。国際航空運送協会(IAT A)のトニー・タイラー最高経営責任者(CEO)が業界の利益見通し は持続不可能かもしれないと発言し、これが嫌気された。

ストックス欧州600指数は前日比2.8%下げ217.46と、約 1週間ぶり安値で終了した。ユーロ圏財務相会合(ユーログループ) のユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)はルクセンブルクでの 会合終了後の4日早朝に記者団に対し、第2次ギリシャ支援パッケージ での「民間セクターの関与に関しては、われわれは7月21日の決定以 降の変化を考慮に入れる必要がある」と述べ、「技術的修正について協 議している」と発言。ギリシャ債保有者が損失負担の拡大を迫られると の懸念をあおった。

レイル・アセット・マネジメント(ジュネーブ)のシニア株式ファ ンドマネジャー、エマニュエル・ホープトマン氏は「いかなる不透明感 も遅れも歓迎されない。懸念が懸念を生み、市場トレンドもそう簡単に 変わらない状況だからだ」と指摘。ギリシャ救済で民間投資家の負担増 を考えている財務相らは「特に欧州の銀行の負担分がどれだけ高くなる のかという点で不確実性をもたらし、高まるばかりの銀行セクターのボ ラティリティの理由を作っている」と付け加えた。

ストックス欧州600は今年2月17日に付けた年初来高値を 25%下回っている。欧米の経済指標が市場予想を下回り、世界経済 の回復がリスクにさらされているとの懸念が高まったためだ。指数構成 銘柄の株価収益率(PER、予想収益ベース)は9.1倍と、 2009年3月以来の低水準近くとなっている。ブルームバーグのデー タが示した。

この日の西欧市場では、全18カ国で主要株価指数が下落。デク シアは23%下げ1.01ユーロと、1996年の上場来最安値で終了。 一時は38%急落したが、フランスとベルギー両政府が支援を約束す ると幾分戻した。ドイツ銀の終値は24.64ユーロ。ギリシャ・ナシ ョナル銀行は14%値下がりの2.19ユーロ。エールフランスは

9.1%安の4.83ユーロで終了。

◎欧州債:ドイツ債が上昇-ギリシャ支援で民間関与拡大との観測

4日の欧州債市場ではドイツ10年債相場が4営業日続伸。欧州 当局者が第2次ギリシャ支援策で銀行に保有ギリシャ債での損失負担拡 大を迫るとの観測が浮上したことを背景に、安全資産を求める動きが強 まった。

アジアと欧州で株安となり、域内で最も安全とされる独2年債相場 も上昇。ユーロ圏の生産者物価指数(PPI)が8月に低下し、景気失 速の兆候が強まった。ギリシャ国債が下げた一方、イタリア国債は上昇 した。欧州中央銀行(ECB)がギリシャ国債を購入しているとの見方 が広がった。オーストリア政府は満期2015年と37年の証券を計11 億ユーロ発行。ベルギー政府も国債入札を実施した。

ヘッセン・テューリンゲン州立銀行(ヘラバ)のフロアリサー チ責任者、ラルフ・ウムラウフ氏(フランクフルト在勤)は、「債務危 機対策の明確な兆候がない。債務危機悪化への懸念再燃がドイツ国債の 支援要因となっている」と語った。

ロンドン時間午後4時31分現在、独10年債利回りは前日比9 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.72%。9月 23日には過去最低の1.636%を記録した。同国債(表面利率

2.25%、2021年9月償還)の価格はこの日、0.86上げて

104.77。2年債利回りは5bp低下し0.45%。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が4日発表した8月の ユーロ圏PPIは前年同月比5.9%上昇。インフレ率は7月の

6.1%に比べ低くなった。8月の指数はブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミスト19人の予想中央値で5.8%上昇だった。

ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相) はルクセンブルクでの会合終了後に記者団に対し、「民間セクターの関 与に関しては、われわれは7月21日の決定以降の変化を考慮に入れる 必要がある」と述べ、「技術的修正について協議している」ことを明ら かにした。

ギリシャ2年債利回りは前日比246bp上昇の64.73%。10 年債利回りは49bp上げ23.11%となり、独10年債に対する利 回り上乗せ幅(スプレッド)は57bp拡大の21.38ポイント。

イタリア10年債利回りは4bp下げ5.50%。2年債利回りは

4.22%で前日からほぼ変わらず。スペイン2年債は3.48%だった。

◎英国債:上昇、30年債利回り96年来最低-追加緩和の観測

4日の英国債相場は上昇。ユーロ圏の債務危機で比較的安全とされ る英国債の需要が高まったほか、イングランド銀行(英中央銀行)が景 気下支えを目指し量的緩和策を拡大するとの観測が強まったことが背景 にある。

英30年債利回りは少なくとも1996年以来の最低を付けた。ユ ーロ圏の当局者が銀行に保有ギリシャ債での損失負担拡大を迫るとの観 測が浮上した。英建設業の生産活動が9月に予想以上に鈍化したことか ら、英中銀が資産買い取りプログラムの規模を拡大する公算が大きくな った。

エボリューション・セキュリティーズ(ロンドン)の債券アナ リスト、エリザベス・アフセス氏は、「ユーロ圏の債務危機をめぐる不 透明感は依然として強く、安全投資先としての意味で英国債が若干買わ れた」と述べ、「早ければ週内にも量的緩和が拡大される可能性が比較 的高いことも、利回りを押し下げる要因だった」と続けた。

30年債(2040年12月償還)の利回りは一時、前日比17 ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.256%と、ブル ームバーグがデータ収集を開始した96年3月以来の低水準を付けた。 ロンドン時間午後4時29分現在は3.31%。

10年債利回りは10bp下げ2.25%。同国債(表面利率

3.75%、2021年9月償還)価格は0.910上げ113.265。2年 債利回りはほぼ変わらずの0.58%。

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