マンハッタン集合住宅、販売急増-外国人の高級物件買いと低金利効果

ニューヨーク・マンハッタン地 区の集合住宅販売件数は7-9月(第3四半期)に大きく伸びた。高 級物件と低価格帯の両市場が好調。外国人投資家が高級コンドミニア ムの需要をけん引したほか、初めて住宅を購入する層が過去最低とな っている住宅ローン金利の恩恵を享受した。

ニューヨークの不動産鑑定会社ミラー・サミュエルとブローカー のプルデンシャル・ダグラス・エリマン・リアル・エステートの4日 付リポートによれば、コンドミニアムやコープ住宅の販売件数は前年 同期比17%増の3106件。2007年第3四半期以降で最多となった。 販売価格中央値はほぼ変わらずの91万1333ドル(約7011万8000 円)。2010年同期は91万4000ドルだった。

ニューヨークの不動産市場は世界的な景気低迷を背景に購入しや すくなっており、需要は堅調を維持している。ミラー・サミュエルの ジョナサン・ミラー社長によれば、中国や韓国、南米、欧州からの購 入で、第3四半期のコンドミニアム販売件数は33%増加した。同社 長はまた、単身者向けなど部屋数の少ない物件が販売件数の半数以上 を占め、初めて住宅を購入する層の需要が大きいことを示唆している と指摘した。

ミラー社長は電話インタビューで、「低価格帯と高級物件が好調 だ」とし、これらの市場は「低金利とドル安という世界的な傾向に恩 恵を受けている。中間価格帯の市場が伸びていないのは、主に失業率 の高さや与信枠の厳しさの影響だ」と述べた。

外国為替市場のドルは9月に反発したものの、8月までの1年間 では主要16通貨全てに対して下落していた。住宅ローンの30年固 定金利は先週、平均4.01%に下がり、フレディマックが記録を取り 始めた1971年以来で最低となった。米連邦公開市場委員会(FOM C)が借り入れコスト引き下げと景気の押し上げを図り、国債購入計 画を発表したことが背景にある。

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