10月4日の欧州マーケットサマリー:欧州株が3日続落、ギリシャ懸念

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3276 1.3176 ドル/円 76.83 76.63 ユーロ/円 102.00 100.97

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 217.46 -6.16 -2.8% 英FT100 4,944.44 -131.06 -2.6% 独DAX 5,216.71 -159.99 -3.0% 仏CAC40 2,850.55 -76.28 -2.6%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .46% -.04 独国債10年物 1.73% -.09 英国債10年物 2.25% -.10

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,638.00 -17.50 -1.07% 原油 北海ブレント 100.91 -.80 -.79%

◎欧州株式市場

4日の欧州株式相場は下落。ストックス欧州600指数は3営業 日続落し、ここ4週間で最長の下げとなった。ユーロ圏の財務相らが ギリシャ救済での民間セクターの関与拡大を示唆したことから、債務 危機が及ぼす影響について懸念が高まった。

ベルギーとフランス両政府が出資する銀行、デクシアが上場来安 値に急落。同行の取締役会はピエール・マリアーニ最高経営責任者 (CEO)に構造的問題の解決を迫った。ドイツ銀行は4.3%下落。 2011年の利益目標撤回が嫌気された。ギリシャ最大の銀行、ギリシ ャ・ナショナル銀行は1996年以来の安値。欧州最大の航空会社、 エールフランス・KLMは20年ぶりの安値に下げた。国際航空運送 協会(IATA)のトニー・タイラー最高経営責任者(CEO)が業 界の利益見通しは持続不可能かもしれないと発言し、これが嫌気され た。

ストックス欧州600指数は前日比2.8%下げ217.46と、約 1週間ぶり安値で終了した。ユーロ圏財務相会合(ユーログループ) のユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)はルクセンブルクで の会合終了後の4日早朝に記者団に対し、第2次ギリシャ支援パッケ ージでの「民間セクターの関与に関しては、われわれは7月21日の 決定以降の変化を考慮に入れる必要がある」と述べ、「技術的修正に ついて協議している」と発言。ギリシャ債保有者が損失負担の拡大を 迫られるとの懸念をあおった。

レイル・アセット・マネジメント(ジュネーブ)のシニア株式フ ァンドマネジャー、エマニュエル・ホープトマン氏は「いかなる不透 明感も遅れも歓迎されない。懸念が懸念を生み、市場トレンドもそう 簡単に変わらない状況だからだ」と指摘。ギリシャ救済で民間投資家 の負担増を考えている財務相らは「特に欧州の銀行の負担分がどれだ け高くなるのかという点で不確実性をもたらし、高まるばかりの銀行 セクターのボラティリティの理由を作っている」と付け加えた。

ストックス欧州600は今年2月17日に付けた年初来高値を 25%下回っている。欧米の経済指標が市場予想を下回り、世界経済 の回復がリスクにさらされているとの懸念が高まったためだ。指数構 成銘柄の株価収益率(PER、予想収益ベース)は9.1倍と、 2009年3月以来の低水準近くとなっている。ブルームバーグのデー タが示した。

この日の西欧市場では、全18カ国で主要株価指数が下落。デク シアは23%下げ1.01ユーロと、1996年の上場来最安値で終了。 一時は38%急落したが、フランスとベルギー両政府が支援を約束す ると幾分戻した。ドイツ銀の終値は24.64ユーロ。ギリシャ・ナシ ョナル銀行は14%値下がりの2.19ユーロ。エールフランスは

9.1%安の4.83ユーロで終了。

◎欧州債券市場

4日の欧州債市場ではドイツ10年債相場が4営業日続伸。欧州 当局者が第2次ギリシャ支援策で銀行に保有ギリシャ債での損失負担 拡大を迫るとの観測が浮上したことを背景に、安全資産を求める動き が強まった。

アジアと欧州で株安となり、域内で最も安全とされる独2年債相 場も上昇。ユーロ圏の生産者物価指数(PPI)が8月に低下し、景 気失速の兆候が強まった。ギリシャ国債が下げた一方、イタリア国債 は上昇した。欧州中央銀行(ECB)がギリシャ国債を購入している との見方が広がった。オーストリア政府は満期2015年と37年の 証券を計11億ユーロ発行。ベルギー政府も国債入札を実施した。

ヘッセン・テューリンゲン州立銀行(ヘラバ)のフロアリサー チ責任者、ラルフ・ウムラウフ氏(フランクフルト在勤)は、「債務 危機対策の明確な兆候がない。債務危機悪化への懸念再燃がドイツ国 債の支援要因となっている」と語った。

ロンドン時間午後4時31分現在、独10年債利回りは前日比9 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.72%。9月 23日には過去最低の1.636%を記録した。同国債(表面利率

2.25%、2021年9月償還)の価格はこの日、0.86上げて

104.77。2年債利回りは5bp低下し0.45%。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が4日発表した8月 のユーロ圏PPIは前年同月比5.9%上昇。インフレ率は7月の

6.1%に比べ低くなった。8月の指数はブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミスト19人の予想中央値で5.8%上昇だった。

ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相) はルクセンブルクでの会合終了後に記者団に対し、「民間セクターの 関与に関しては、われわれは7月21日の決定以降の変化を考慮に入 れる必要がある」と述べ、「技術的修正について協議している」こと を明らかにした。

ギリシャ2年債利回りは前日比246bp上昇の64.73%。10 年債利回りは49bp上げ23.11%となり、独10年債に対する利 回り上乗せ幅(スプレッド)は57bp拡大の21.38ポイント。

イタリア10年債利回りは4bp下げ5.50%。2年債利回りは

4.22%で前日からほぼ変わらず。スペイン2年債は3.48%だった。

◎英国債市場

4日の英国債相場は上昇。ユーロ圏の債務危機で比較的安全とさ れる英国債の需要が高まったほか、イングランド銀行(英中央銀行) が景気下支えを目指し量的緩和策を拡大するとの観測が強まったこと が背景にある。

英30年債利回りは少なくとも1996年以来の最低を付けた。ユ ーロ圏の当局者が銀行に保有ギリシャ債での損失負担拡大を迫るとの 観測が浮上した。英建設業の生産活動が9月に予想以上に鈍化したこ とから、英中銀が資産買い取りプログラムの規模を拡大する公算が大 きくなった。

エボリューション・セキュリティーズ(ロンドン)の債券アナ リスト、エリザベス・アフセス氏は、「ユーロ圏の債務危機をめぐる 不透明感は依然として強く、安全投資先としての意味で英国債が若干 買われた」と述べ、「早ければ週内にも量的緩和が拡大される可能性 が比較的高いことも、利回りを押し下げる要因だった」と続けた。

30年債(2040年12月償還)の利回りは一時、前日比17 ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.256%と、ブル ームバーグがデータ収集を開始した96年3月以来の低水準を付けた。 ロンドン時間午後4時29分現在は3.31%。

10年債利回りは10bp下げ2.25%。同国債(表面利率

3.75%、2021年9月償還)価格は0.910上げ113.265。2年 債利回りはほぼ変わらずの0.58%。

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