英国債:上昇、30年債利回り96年来最低-追加緩和策への観測強まる

4日の英国債相場は上昇。ユー ロ圏の債務危機で比較的安全とされる英国債の需要が高まったほか、 イングランド銀行(英中央銀行)が景気下支えを目指し量的緩和策を 拡大するとの観測が強まったことが背景にある。

英30年債利回りは少なくとも1996年以来の最低を付けた。ユ ーロ圏の当局者が銀行に保有ギリシャ債での損失負担拡大を迫るとの 観測が浮上した。英建設業の生産活動が9月に予想以上に鈍化したこ とから、英中銀が資産買い取りプログラムの規模を拡大する公算が大 きくなった。

エボリューション・セキュリティーズ(ロンドン)の債券アナ リスト、エリザベス・アフセス氏は、「ユーロ圏の債務危機をめぐる 不透明感は依然として強く、安全投資先としての意味で英国債が若干 買われた」と述べ、「早ければ週内にも量的緩和が拡大される可能性 が比較的高いことも、利回りを押し下げる要因だった」と続けた。

30年債(2040年12月償還)の利回りは一時、前日比17 ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.256%と、ブルー ムバーグがデータ収集を開始した96年3月以来の低水準を付けた。 ロンドン時間午後4時29分現在は3.31%。

10年債利回りは10bp下げ2.25%。同国債(表面利率

3.75%、2021年9月償還)価格は0.910上げ113.265。2年債 利回りはほぼ変わらずの0.58%。