欧州債:ドイツ債が4日続伸-ギリシャ支援で民間関与拡大との観測

4日の欧州債市場ではドイツ10 年債相場が4営業日続伸。欧州当局者が第2次ギリシャ支援策で銀行 に保有ギリシャ債での損失負担拡大を迫るとの観測が浮上したことを 背景に、安全資産を求める動きが強まった。

アジアと欧州で株安となり、域内で最も安全とされる独2年債相 場も上昇。ユーロ圏の生産者物価指数(PPI)が8月に低下し、景 気失速の兆候が強まった。ギリシャ国債が下げた一方、イタリア国債 は上昇した。欧州中央銀行(ECB)がギリシャ国債を購入している との見方が広がった。オーストリア政府は満期2015年と37年の証 券を計11億ユーロ発行。ベルギー政府も国債入札を実施した。

ヘッセン・テューリンゲン州立銀行(ヘラバ)のフロアリサー チ責任者、ラルフ・ウムラウフ氏(フランクフルト在勤)は、「債務 危機対策の明確な兆候がない。債務危機悪化への懸念再燃がドイツ国 債の支援要因となっている」と語った。

ロンドン時間午後4時31分現在、独10年債利回りは前日比9 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.72%。9月 23日には過去最低の1.636%を記録した。同国債(表面利率

2.25%、2021年9月償還)の価格はこの日、0.86上げて104.77。 2年債利回りは5bp低下し0.45%。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が4日発表した8月 のユーロ圏PPIは前年同月比5.9%上昇。インフレ率は7月の

6.1%に比べ低くなった。8月の指数はブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミスト19人の予想中央値で5.8%上昇だった。

ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相) はルクセンブルクでの会合終了後に記者団に対し、「民間セクターの 関与に関しては、われわれは7月21日の決定以降の変化を考慮に入 れる必要がある」と述べ、「技術的修正について協議している」こと を明らかにした。

ギリシャ2年債利回りは前日比246bp上昇の64.73%。10年 債利回りは49bp上げ23.11%となり、独10年債に対する利回り 上乗せ幅(スプレッド)は57bp拡大の21.38ポイント。

イタリア10年債利回りは4bp下げ5.50%。2年債利回りは

4.22%で前日からほぼ変わらず。スペイン2年債は3.48%だった。