ドイツ銀:利益見通し撤回、500人削減へ-ギリシャ債で追加評価損

ドイツ銀行は2011年の利益目 標を撤回するとともに500人を削減する計画と保有ギリシャ債で の追加評価損を明らかにした。欧州債務危機の影響で顧客活動の大 幅減速が止まらないと説明した。

「間接的な税ポジションに関連した営業費用」が7-9月(第 3四半期)業績に影響したとも説明した。ドイツ銀は11年の税引 き前営業利益を100億ユーロ(約1兆100億円)とすることを目 指していた。同目標は断念したものの、第3四半期は黒字の見込み で、「通期も堅調な業績」を予想している。同行が4日、文書で発 表した。

欧州債務危機が市場を揺るがす中で業務の減速に対応し、スイ スのUBSや英バークレイズも投資銀行部門の人員を減らしてい る。ギリシャの財政問題の悪影響がユーロ圏の他の国にも及ぶとの 懸念から銀行の業績が悪化している。

メルク・フィンクのアナリスト、コンラッド・ベッカー氏は 「市場環境が目標達成を不可能にした」と指摘した。

ドイツ銀はギリシャ国債で第3四半期に約2億5000万ユー ロの評価損を計上する。4-6月(第2四半期)末に1億5500万 ユーロの評価額引き下げを実施していた。これらの結果、ドイツ銀 のギリシャ国債をめぐるリスクはネットで約9億ユーロとなった。 ヨゼフ・アッカーマン最高経営責任者(CEO)がロンドンでの電 話会議で明らかにした。

この日の発表によると、ドイツ銀は法人向け銀行・証券部門で 10-12月(第4四半期)と12年1-3月(第1四半期)の間に 約500人を削減する。削減は主にドイツ国外が対象。12年の人員 数は10年に比べ11%減となる見込みだという。電話会議の音声 はドイツ銀のウェブサイトに掲載された。

ステファン・クラウス最高財務責任者(CFO)は先月、利益 目標の達成に向けなお「奮戦している」と述べていた。

同行はこの日、いわゆる伝統的な銀行事業では「税引き前で過 去最高益」を見込んでいると明らかにした。第3四半期決算は25 日に発表される。