ユーロ圏:8月の生産者インフレ率5.9%に低下-エネルギー下落

ユーロ圏では8月の生産者イン フレ率が低下した。域内の債務危機が広がる中、景気減速でエネルギ ーの価格上昇ペースが鈍化した。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が4日発表した8月 のユーロ圏生産者物価指数(PPI)は前年同月比5.9%上昇。イン フレ率は7月の6.1%に比べ低くなった。8月の指数はブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト19人の予想中央値で5.8%上 昇が見込まれていた。PPIは前月比で0.1%低下。7月は0.5% 上昇だった。

域内の債務危機が景気を圧迫したことから、原油相場は過去半年 で27%低下した。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グル ープ(RBS)やバークレイズ・キャピタルは、今年に入り2回の利 上げを実施した欧州中央銀行(ECB)が政策スタンスを変更し、緊 縮策や景況感悪化の影響を受ける景気を幾らか支えるとみている。

ジョー・べレンベルグ・ゴスラーのエコノミスト、クリスチャ ン・シュルツ氏は「しぼむ受注をめぐって企業間の競争が増えること から、PPIは引き続き低下傾向にある」と述べた。ただ、インフレ 率は「長期的な平均水準を引き続き上回っているため、ECBは直ち に利下げするのはためらうかもしれない」と付け加えた。

8月のエネルギー生産者価格は前年同月比11.5%上昇した。7 月は同11.9%上昇だった。自動車用エンジンや鉄鋼などの中間財は

5.7%上昇、機器・機械を含む資本財は1.6%上昇した。耐久消費財 は2%の値上がり。

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