BNPとソシエテ、デクシア:ギリシャ債評価下げ不十分、追加損失も

ベルギーのデクシアとフランスの BNPパリバ、ソシエテ・ジェネラルは保有するギリシャ債について 一段の評価損を計上するよう規制当局から圧力を受けている。評価額 引き下げが不十分だとの批判がある。

ほとんどの銀行はギリシャ債の市場価格下落に沿って評価額を最 大51%引き下げたが、これらのフランスの2大銀行とベルギー最大の 銀行は保有資産の一部の評価を21%しか引き下げていない。これは会 計規則に反してはいないものの、ギリシャがデフォルト(債務不履行) した場合の評価損が大きくなるリスクがある。ブルームバーグが算出 したデータによれば、3行はギリシャ債の評価引き下げ幅を50%にし た場合、約30億ユーロ(約3040億円)を追加で損失計上しなければ ならない。

ギリシャ国債保有高が海外投資家の中で最大級の3行は3日の株 式市場でブルームバーグ欧州銀行・金融サービス指数の下げを主導し た。欧州の市場監督当局は先週、3行の保有資産について一貫性と透 明性の欠如が米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンと 類似していると指摘した。ベルギーとフランスの金融監督当局は3行 の資産評価方法について精査しているという。

ロンドンのカス・ビジネス・スクールのピーター・ハーン教授 (金融学)は、「ギリシャ債の保有が多い銀行の評価損が小さいのは 偶然ではない」とした上で、銀行が「資産についてそれぞれに異なる 評価をしていることは銀行システムへの信頼を崩壊させる。株がこれ ほど売られているのはこれが一因だ」と解説した。

ギリシャ国債の評価損拡大は、新規則の下で自己資本比率の最低 基準を満たすために増資が必要なことを意味する。JPモルガン・チ ェースのアナリスト、キアン・アボホセイン氏は9月26日のリポー トで、2012年末までに新規則「バーゼル3」を順守するためソシエテ は55億ユーロ、BNPは6億ユーロの追加資本が必要となると試算 した。

一方、ソブリン債危機悪化の中で銀行の株価は下落し、資本調達 はさらに困難になっている。