大き過ぎてつぶせない銀行、上積み規制と生前遺言を追認-FSB

【記者:Jim Brunsden】

10月3日(ブルームバーグ):20カ国・地域(G20)の中央銀行 や監督当局で構成する金融安定化理事会(FSB)は、国際金融シス テム全体にとって重要な金融機関(G-SIFIs)に対する自己資 本の上積み規制と、これらの金融機関に危機の際の事業整理計画の策 定を求める案を承認した。

FSBは3日にチューリヒで開いた会合で、G-SIFIsに1 -2.5%の自己資本上積みを求めるバーゼル銀行監督委員会の合意を 支持することを決定した。その一方で、バンカーの報酬規制実施には まだ多くの作業が残されており、店頭デリバティブ(金融派生商品) 市場の規制強化も2012年の期限には間に合わない状況であることを 確認した。FSBのドラギ議長が会合の終了後に明らかにした。

国際金融規制センターの調査担当ディレクター、リチャード・リ ード氏は電子メールで、「国際経済にとって非常に困難なこの時期に これら全ての規制を積極的に推進しようとすれば、目先の国内総生産 (GDP)成長率に対して、FSBが容認できないほどの脅威が及ぶ と金融業界は声高に主張するのではなかろうか」との見方を示した。

「大き過ぎてつぶせない銀行」には今後、経営危機に備えて、事 業整理の道筋を示す再生・整理計画、いわゆる「生前遺言」の策定が 義務付けられる。しかし、一部の金融機関からは、金融監督当局が本 来必要ない構造改革を迫る手段として手続きを乱用する危険を警告す る声が上がっている。

ドイツ銀行はFSBに対し、「それが正当化される重要な理由を 伴わず、不必要に金融機関にリストラを迫る原則や手法の導入は避け るべきだ」と書面で意見表明している。

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