デクシア、バッドバンク設立や事業分割検討も-債務危機で株価急落

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(事業分割の可能性に関する関係者の発言内容を追加して更新します)

【記者:Fabio Benedetti-Valentini and John Martens】

10月4日(ブルームバーグ):資産規模でベルギー最大の銀行のデ クシアは、欧州のソブリン債危機の悪化を受けて、取締役会がピエー ル・マリアーニ最高経営責任者(CEO)に対し、構造的問題を解決 するために必要な対応策を取るよう要請したことを明らかにした。

デクシアは4日電子メールで配布した発表文で、「現状では非戦 略資産ポートフォリオの規模が構造的にグループに影響を与えており、 関係する政府・監督当局と協議し、構造的問題の解決に必要な対応策 を準備するよう取締役会がCEOに求めた」と説明した。

事情に詳しい関係者3人によれば、デクシアは債務危機で資金調 達能力が低下しており、事業分割の可能性を協議するため、取締役会 を3日開催した。

関係者の1人によれば、同行は不良資産の受け皿となるいわゆる 「バッドバンク」を設立し、フランス地方自治体向けの融資債権につ いては、同国の公的金融機関であるバンク・ポスタル(郵政銀行)と 預金供託公庫(CDC)が出資する企業に移す一方、ベルギーとトル コの銀行事業および資産運用部門の売却先を探す可能性がある。

仏、ベルギー政府が株主

デクシアがブリュッセルとパリの両方を拠点とし、ベルギー、フ ランス政府が株主であることも協議を複雑にしているとみられる。

ケプラー・キャピタル・マーケッツのアナリスト、ブノア・ペト ラルク氏(アムステルダム在勤)は「格付け会社からの圧力にさらさ れているベルギー、フランス両国が関与しているという事実が状況を なお一層難しくしている。2008年当時のように数十億単位の資本注入 が可能な状況にはもはやない」と話す。

ブリュッセル株式市場では、デクシアが2回目の救済を求めると の観測が広がったため、株価は10%急落し、1.30ユーロで取引を終 えた。これに伴い同行の時価総額は約25億ユーロ(約2534億円)に 減少した。