【個別銘柄】商品関連、トヨタ、コマツ、川船、日ケミ、ピックルス

きょうの日本株市場で、価格変動 材料が出た銘柄の終値は以下の通り。

コモディティ関連株:三菱商事(8058)が前日比5.7%安の1429 円、住友金属鉱山(5713)が2.6%安の969円など。ニューヨーク原 油先物11月限は3日、前営業日比2%安の1バレル=77.61ドルと昨 年9月28日以来の安値を付けた。銅先物12月限も一時2.994ドルと 同7月以来の安値、小麦やコーン、大豆など穀物価格も急落しており、 国際商品市況の調整が収益にマイナスに働くとみられた。三菱商は東 証1部の売買代金1位。住友鉱には、同社がプラントを建設中のフィ リピンミンダナオ島・タガニート地区で、武装勢力がタガニート・マ イニング・コーポレーション(TMC)を襲い、一時占拠したとの情 報も懸念材料となった。

トヨタ自動車(7203):2.5%安の2568円と、終値で2003年4月 以来の安値。自動車メーカー各社が発表した9月の米国自動車販売統 計によると、トヨタの販売台数が前年同月比17%減、ホンダ(7267) は8%減とともにブルームバーグがまとめたアナリスト予想よりも悪 かった。米国での足元の販売不振が確認されたことから、売りが膨ら んだ。ホンダは2.8%安の2202円。

輸出関連株:キヤノン(7751)が2.6%安の3400円、三菱電機 (6503) が2.1%安の642円など。ギリシャを中心とした一部欧州の債務問題 をめぐる不透明感から、ユーロは対円で4日早朝に一時2001年6月以 来の安値となる100円76銭を付けた。午後に入っても1ユーロ=101 円30銭前後とユーロの反転力は鈍く、円高進行による収益の下振れを 懸念する売りが継続した。

コマツ(6301):5.1%安の1540円。一時1533円と2009年7月以 来の安値を付けた。モルガン・スタンレーMUFG証券は3日、目標 株価を3400円から2900円に下げた。為替の円高が営業利益に与える 影響を11年度はマイナス160億円などと見積もり、中国での売上高を 11年度は前年度比25%減、12年度横ばいとしたことなどで、11年度 の営業利益予想を3100円から2700億円、12年度を3400億円から3100 億円にそれぞれ下方修正した。

川崎汽船(9107):4.5%安の148円。コンテナ船事業で運賃水準 の修復が想定通り進まず、為替の円高もあり、12年3月期の連結営業 損益予想を50億円の赤字から320億円の赤字に見直す、と3日に発表 した。また、投資有価証券の評価損発生で7-9月期に156億円の特 別損失を計上予定、通期最終損益は20億円の黒字から300億円の赤字 に転落する見込み。未定としていた期末配当計画は無配とするため、 売り圧力の増大で一時145円と02年9月以来の安値を付けた。

日本ケミコン(6997):10%安の254円。野村証券は3日付で、目 標株価を550円から270円に見直した。震災後の受注急増の反動や、 FAと産業機器向けの減速が下期にフルに出てくるとし、12年3月期 の連結営業利益予想を従来の72億円から10億円に引き下げた。

ブラザー工業(6448):4.1%安の858円。野村証券は3日付で、 投資判断を「買い」から「中立」へ、目標株価を1500円から1050円 に引き下げた。対ユーロでの円高進行に加え、プリンタの売り上げは 欧州向けが4割弱と大きく、事業環境が悪化しているため、利益がし ばらく出にくいと判断している。12年3月期の連結営業利益予想を従 来予想の400億円から375億円に下方修正した。

東京電力(9501):3.8%安の230円。福島第1原子力発電所事故 の賠償費用は、12年度末までで総額4兆5402億円、福島第1原発1 -4号機の廃炉費用は1兆817億円になるとの試算を、東電の経営状 況や合理化策を調査する第三者委員会「経営・財務調査委員会」が3 日に発表。今後10年間で東電に対し2兆5455億円のコストカットを 求め、グループ全体で7400人の人員を削減すべきとした。一方、電力 料金の値上げがなく、定期検査などで停止した原発がすべて運転再開 できなかった場合は、東電が8兆6000億円の資金不足に陥るとの試算 も示し、経営立て直しの厳しさを懸念する売りが優勢だった。

アドバンテスト(6857):2.4%安の778円で、1993年3月以来の 安値。CLSAアジアパシフィック・マーケッツは3日、市場環境の 悪化や米ベリジー買収関連のコスト拡大を理由に、投資判断を「アン ダーパフォーム」から「売り」に、目標株価を1200円から700円に引 き下げた。また、世界的な景気減速懸念の高まりから、半導体メーカ ーなどで構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3日 の取引で3.7%安と続落。海外の半導体関連株安の流れも波及した。

安川電機(6506):4.6%安の538円。JPモルガン証券は4日の 投資家向けメモで、海外の在庫調整などを受け、安川電の9月の単独 月次受注が前月比2%減になったと指摘。主力のモーションコントロ ール部門は同13%減、ロボット部門が同15%減だったという。月次動 向について同証では、8月からの反動増も見られず、ややネガティブ な印象とし、7-9月期受注は前四半期比で3割弱の減少を予想した。

サークルKサンクス(3337):2%高の1328円。タバコのほか、 デザートなど主力オリジナル商品が好調に推移したことなどで、3- 8月期の連結営業利益が前年同期比26%増の133億円だった、と3日 に発表。12年2月通期予想の187億円に対する進ちょく率は71%。

ソニーフィナンシャルホールディングス(8729):3%高の1144 円。みずほ証券では3日、投資判断を従来の「中立」から「買い」に 引き上げた。目標株価は1850円を維持。

あさひ(3333):2.5%安の1768円。9月度の既存店売上高は前年 同月比6.3%減少した、と3日に発表。3月からの累計では同13%増 となっているが、足元の減速を懸念する売りが広がった。

オートバックスセブン(9832):2.7%高の3570円。野村証券は3 日、投資判断「買い」で新規に調査を開始した。国内チェーン全体で 積極出店再開への確度が高まっており、利益水準の上昇が期待できる と指摘。目標株価を4700円に設定した。

大建工業(7905):3.5%安の250円。連結子会社のマレーシアの MDF製造会社で、9月30日に生産設備の大型モーターの損傷事故が 発生、生産を一時停止していると3日に発表。復旧時期や損害・損失 の見込み額は現時点で不明としており、業績の先行きが警戒された。

日本精線(5659):午後に急伸し、8.8%高の395円。主力のステ ンレス鋼線部門でデジタル機器向けが伸長、金属繊維部門も堅調に推 移し、12年3月期の連結営業利益予想を従来比12%増額し、37億6000 万円にすると4日午後2時30分に発表。前期比では3.7%減益が一転、

8.1%増益となるため、足元の収益改善を好感する買いが膨らんだ。

グラファイトデザイン(7847):2.7%高の2万4000円。自社ブラ ンドシャフトの国内プロゴルフトーナメントでの使用率向上、各クラ ブメーカーでの採用が予想以上に進み、3-8月期の連結営業損益が 従来予想の2000万円の赤字から一転、1億5400万円の黒字になった もようと3日に発表。足元の収益好転を好感する買いが入った。

薬王堂(3385):8%高の9万9900円。震災後の需要対応で上期 に売り上げを伸ばしたほか、販売比減少や節電への取り組みなどで経 費削減が進み、12年2月期の連結営業利益予想を従来比6.6%上積み し、前期比62%増の16億6900万円を見込むと3日に発表した。

ピックルスコーポレーション(2925):6%高の426円。「ご飯が ススム」シリーズや総菜製品が量販店などで堅調、工場の製造効率改 善などで12年2月期の連結純利益が従来計画比57%上振れ、前期比 84%増の6億7100万円になるもよう、と3日に発表した。

--取材協力:渡辺美慧  Editors:Shintaro Inkyo

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