欧州株:3営業日続落、ギリシャ支援の民間負担を懸念-デクシア急落

4日の欧州株式相場は下落。ス トックス欧州600指数は3営業日続落し、ここ4週間で最長の下げ となった。ユーロ圏の財務相らがギリシャ救済での民間セクターの関 与拡大を示唆したことから、債務危機が及ぼす影響について懸念が高 まった。

ベルギーとフランス両政府が出資する銀行、デクシアが上場来安 値に急落。同行の取締役会はピエール・マリアーニ最高経営責任者 (CEO)に構造的問題の解決を迫った。ドイツ銀行は4.3%下落。 2011年の利益目標撤回が嫌気された。ギリシャ最大の銀行、ギリシ ャ・ナショナル銀行は1996年以来の安値。欧州最大の航空会社、エ ールフランス・KLMは20年ぶりの安値に下げた。国際航空運送協 会(IATA)のトニー・タイラー最高経営責任者(CEO)が業界 の利益見通しは持続不可能かもしれないと発言し、これが嫌気された。

ストックス欧州600指数は前日比2.8%下げ217.46と、約 1週間ぶり安値で終了した。ユーロ圏財務相会合(ユーログループ) のユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)はルクセンブルクで の会合終了後の4日早朝に記者団に対し、第2次ギリシャ支援パッケ ージでの「民間セクターの関与に関しては、われわれは7月21日の 決定以降の変化を考慮に入れる必要がある」と述べ、「技術的修正に ついて協議している」と発言。ギリシャ債保有者が損失負担の拡大を 迫られるとの懸念をあおった。

レイル・アセット・マネジメント(ジュネーブ)のシニア株式フ ァンドマネジャー、エマニュエル・ホープトマン氏は「いかなる不透 明感も遅れも歓迎されない。懸念が懸念を生み、市場トレンドもそう 簡単に変わらない状況だからだ」と指摘。ギリシャ救済で民間投資家 の負担増を考えている財務相らは「特に欧州の銀行の負担分がどれだ け高くなるのかという点で不確実性をもたらし、高まるばかりの銀行 セクターのボラティリティの理由を作っている」と付け加えた。

ストックス欧州600は今年2月17日に付けた年初来高値を 25%下回っている。欧米の経済指標が市場予想を下回り、世界経済の 回復がリスクにさらされているとの懸念が高まったためだ。指数構成 銘柄の株価収益率(PER、予想収益ベース)は9.1倍と、2009 年3月以来の低水準近くとなっている。ブルームバーグのデータが示 した。

この日の西欧市場では、全18カ国で主要株価指数が下落。デク シアは23%下げ1.01ユーロと、1996年の上場来最安値で終了。 一時は38%急落したが、フランスとベルギー両政府が支援を約束す ると幾分戻した。ドイツ銀の終値は24.64ユーロ。ギリシャ・ナシ ョナル銀行は14%値下がりの2.19ユーロ。エールフランスは

9.1%安の4.83ユーロで終了。

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