欧州債:ドイツ債が3営業日続伸-ユーロ圏財務相会合控え逃避需要

3日の欧州債市場ではドイツ国 債が3営業日続伸。ギリシャのデフォルト(債務不履行)リスクを抱 えるユーロ圏の財務相会合開催をこの日に控え、安全資産を求める動 きが強まった。

ギリシャ2年債は下落。救済融資を確保したい同国政府は追加緊 縮措置を承認したが、短期債相場の支えにはならなかった。ドイツの ショイブレ財務相はこの日、現行の救済基金である欧州金融安定ファ シリティー(EFSF)の規模拡大をユーロ圏各国が話し合うことに ついて、合意済みの拡充策の各国批准がまず先だと話した。スペイン とイタリアそれぞれの10年国債は下げて始まったものの、欧州中央 銀行(ECB)による購入が報じられると上げに転じた。

ウェストLBの債券ストラテジスト、ジョン・デービス氏は「か なりしっかりとした資金逃避の買いがある」と述べ、「政府レベルで の進展がない毎日が続き、市場はどんどん不安で神経質になる。この 神経質な展開が続く限り、ドイツ国債利回りは低下して新たな水準を 試す余地がある」との見方を示した。

ロンドン時間午後4時45分現在、独10年債利回りは前週末比 8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.81%。9 月23日には過去最低の1.636%を記録した。同国債(表面利率

2.25%、2021年9月償還)の価格は0.69上げて103.94。2年 債利回りは6bp低下の0.49%。

ドイツなどユーロ圏のいわゆる中核国の国債は7-9月期に上昇 した。経済指標を受けて欧州がリセッション(景気後退)に逆戻りす るとの見方が広がったことと債務危機の悪化が背景。この日発表され た9月のユーロ圏製造業景気指数(改定値)は48.5と、8月の49 に続いて50を下回り、製造業活動が2カ月連続で縮小したことを示 した。

ギリシャ2年債利回りは10bp上昇の62.27%。10年債利回 りは7bp下げて22.62%となった。

イタリア10年債は3営業日続伸。利回りは1bp下げて

5.53%。一時10bp上げて5.63%となる場面もあった。スペイン 10年債利回りは一時5bp上昇して5.19%となったが、その後は 2bp下げ5.11%。事情に詳しい関係者4人によれば、ECBはこ の日、両国債を購入した。ECB報道官はコメントを控えた。