モルガンSの信用リスク、誤解された可能性も-ウェルズ・ファーゴ

米金融大手モルガン・スタンレ ーの保有するデリバティブ(金融派生商品)が市場や投資家に誤解さ れた可能性があり、それが9月30日の株価の大幅下落につながった と、米ウェルズ・ファーゴのアナリストがリポートで指摘した。モル ガン・スタンレー株は同日、10%余り値下がりした。

ウェルズ・ファーゴのマシュー・バーネル氏は9月30日付のリ ポートで、モルガン・スタンレーをめぐる市場の懸念は、同社が4- 6月(第2四半期)に保有していたデリバティブの想定元本は1兆 7800億ドル(約136兆5000億円)相当だとする米政府のリポート をめぐる混乱に「誘発されたとみられる」と記した。通貨監督庁(O CC)のリポートで示された差額を決済するネッティングでは、モル ガン・スタンレーのデリバティブのポジションは実際には合計で4億 5700万ドルになると説明している。

バーネル氏はリポートで、「純ベースでの信用リスクは同業他社 を大きく下回っている」と記した。同氏のモルガン・スタンレーの投 資判断は「マーケットパフォーム」。

ニューヨーク時間3日午前11時現在、モルガン・スタンレー株 価は前営業日比1セント(0.1%)安の13.50ドル。朝方は一時 4%安まで売り込まれた。

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、モルガ ン・スタンレー債のデフォルト(債務不履行)に備えて保証するCD Sを購入するコストは午前10時28分現在で、515ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)に上昇した。