PIMCOグロース氏:世界経済は「ニューノーマル」水準も下回る

米パシフィック・インベストメ ント・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用 するビル・グロース氏は、世界経済の成長ペースは2009年に同社が 予想した「ニューノーマル」の水準を下回っており、リセッション (景気後退)に陥る恐れがあるとの見方を示した。

同氏はPIMCOのウェブサイトに3日掲載された月間投資見通 しで、「各国のバランスシートは、今にも心臓発作を起こしそうな肥 満の糖尿病患者のようだ」と指摘。「世界の政策当局者らが、周期的 に繰り返される金融面での解決策ではなく、構造面での解決策に注力 できれば、リセッションに陥ることなくニューノーマル並みの成長が 可能かもしれない」と続けた。

また、「金利がほぼゼロ%となっていることで、最終需要が沈滞 する中においても利幅の拡大が可能になっている。金融資産への投資 では2桁のリターンは全く見込めない」と説明した。

このほかグロース氏は、金利がほぼゼロ%となっていることや、 先進国の成長率が3-4%という歴史的な平均よりもゼロ%に近いこ とから、債券や株式、不動産はすべて過大評価されていると付け加え た。