元ゴールドマン田中CIO:中国進出企業の裾野拡大-「きずな」投資へ

三菱商事の投資助言子会社きずなキ ャピタルパートナーズは、資金運用先として中国進出を目指す日本の中 堅企業の選定を進めている。中国進出企業の裾野拡大を受けて、100億 円規模で立ち上げたファンドの資金を振り向けて進出をサポートする。

三菱商事は中国の投資会社科瑞集団とファンドを8月に組成、ゴー ルドマン・サックスから最高投資責任者(CIO)として田中健二氏を 招いた。このファンドに助言をするきずなは、代替エネルギーやヘルス ケアなどの分野で日本企業5、6社と中国進出について詳細を詰めてい る。早ければ年明けにも1号案件が誕生する見通しだ。

東日本大震災を受けた電力不足懸念や円高、少子高齢化で製造業を 中心に多くの日本企業が海外進出を加速させる。経済同友会の調査では 製造業の66%が国内の規模を維持・縮小させて海外を拡大させると答え た。きずなは科瑞集団のネットワークを活用して中国現地のパートナー 選出などの事業面でも日本企業を手助けする。

フェニックス・キャピタルでも企業投資を手掛けた田中CIOはブ ルームバーグ・ニュースとの9月29日のインタビューで「大企業は既 に中国に進出した印象を受けるかもしれないが、まだまだ進出できてい ない中堅企業がたくさんある」と話す。国内総生産(GDP)が日本を 上回り世界2位になった中国は「長期的には需要が日本の10倍になる 業種もあり、依然として大きな成長の機会がある」と見込んでいる。

きずなは年率20%前後の利回り(IRR、内部収益率)を目指し、 投資期間は5年、投資終了後5年間で資金を回収する方針だ。日本企業 が中国で設立する合弁会社や中国企業への投資も検討する。