S&P500種のPER、過去の不況時の平均下回る-利益予想低下でも

米株式市場の時価総額が2兆9000 億ドル(約220兆円)失われた相場急落により、S&P500種株価指 数のバリュエーション(株価評価)は利益予想の引き下げにもかかわ らず、過去9回のリセッション(景気後退)時の平均を25%下回る水 準に低下した。

ブルームバーグの集計データによると、S&P500種の2012年利 益予想に基づく株価収益率(PER)は10.2倍。これに対し1957年 以降のリセッション時の平均PERは13.7倍だった。アナリストによ る12年の同指数の1株利益予想は2.6%低下し110.78ドル。

弱気派は、アナリストが利益予想の下方修正を始めたばかりだと 指摘し、国内総生産(GDP)の縮小で株価に割高感が出てくると予 想している。一方の強気派は、株価は大きく下落したため利益が12 年に増加しないとしても株価は割安だと見ている。

レッグ・メイソンの運用担当者ウェイン・リン氏は9月29日の電 話インタビューで、「今見られるのは成長への不安だ」と述べ、「問題 はそれがどの程度織り込まれているかだ。二番底に陥らず利益が横ば いならこれらのバリュエーションは妥当だ」との見方を示した。

先週の米株式市場では、S&P500種は前週末比0.4%安の

1131.42。7月22日以降の下落率は16%に達した。

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