今週の米経済:9月雇用者数の伸び低迷、製造業活動はほぼ停滞か

今週の米経済指標では、9月の雇 用者数の増加が見込まれるものの、失業率を押し下げるには伸びは不 十分だったもようだ。また、世界経済の回復が勢いを失いつつあると の懸念が高まる中、米製造業の活動ペースを示す指数は拡大と縮小の 境目に近い水準に低下したとエコノミストは予想している。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト67人を対象に実施した 調査によると、米労働省が7日に発表する9月の雇用統計は、非農業 部門雇用者数が前月比5万人増(予想中央値)と見込まれている。前 月は変わらずだった。失業率は3カ月連続で9.1%にとどまる見通し。

欧州債務危機や米国内の政治的対立、株価の大幅下落が消費者や 企業の信頼感低下につながっており、消費や雇用への影響が続く恐れ がある。米経済がリセッション(景気後退)に逆戻りしかねないリス クの高まりを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)とオバマ米大統 領は景気浮揚に向けた追加策をそれぞれ発表した。

BNPパリバの北米チーフエコノミスト、ジュリア・コロナド氏 (ニューヨーク在勤)は「景気見通しが悪化した際、経営者はまず採 用をやめる傾向がある」とした上で、「指標の多くが雇用市場の一段の 悪化を示唆している」と語った。

9月の民間部門の雇用者数は9万人増の見込み。8月は1万7000 人増だった。

9月の雇用者数の伸びが市場予想と一致すれば、7-9月(第3 四半期)は月平均で4万5000人の増加となる。4-6月(第2四半期) は9万7000人増、1-3月(第1四半期)は16万6000人増だった。

製造業の活動ペース鈍る

ブルームバーグ調査によれば、米供給管理協会(ISM)が3日 発表する9月の製造業景況指数は50.3と、前月の50.6から低下し、 2009年7月以降で最も低い拡大ペースとなったもようだ。同指数の50 は製造業活動の拡大と縮小の境目を示す。

米経済の約9割を占めるサービス業も活動ペースの鈍化が見込ま れている。ISMが5日に発表する9月の非製造業景況指数は52.8 と、前月の53.3から低下の見通し。

米商務省が4日発表する8月の製造業受注額は前月比横ばいとな ったもよう。7月は同2.4%増だった。

(米経済指標に関する最新情報は、こちらをご覧ください)

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