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米国株(30日):大幅反落、四半期ベースで08年以来最大の下げ

米株式相場は大幅反落。中国 とドイツで発表された経済統計を手掛かりに景気減速への懸念が強 まった。S&P500種株価指数は四半期ベースで2008年以来で最 も大きく下げた。

景気敏感株を中心にS&P500種産業別10指数はいずれも下 落した。アルミ生産のアルコアや複合大手ゼネラル・エレクトリッ ク(GE)が安い。半導体メーカーのマイクロン・テクノロジーは、 14%安。同社の6-8月(第4四半期)決算は、パソコン(PC)需 要の低迷が響き、損益が予想外の赤字となった。総合機械メーカー、 インガーソル・ランドは利益予想の下方修正が嫌気され12%値下が りした。

S&P500種株価指数は前日比2.5%安の1131.42。ダウ工 業株30種平均は240.60ドル(2.2%)下げて10913.38ドル。

パイオニア・インベストメンツの運用担当者、ジョン・キャリ ー氏は「心配に心配が積み重なって相場が押し下げられている」と 指摘。「経済ニュースは引き続き強弱が混在した内容であり、今も 欧州の債務危機やワシントンの政治的こう着に対する不安がある」 と続けた。

S&P500種、5カ月連続安

S&P500種は月間ベースで、2008年3月以来で最長の5カ 月連続安。四半期ベースでは14%下落と、2008年第4四半期以来 で最大の値下がり。年初来では10%の下げとなっている。

米景気循環調査研究所(ECRI、ニューヨーク)のラクシュ マン・アチュタン最高執行責任者(COO)は、ブルームバーグ・ラ ジオのインタビューで「米経済は新たなリセッション(景気後退)に 入りつつある」と指摘。「先行指数を見ると総じて火の手が回ってい る。金融以外のサービス業が低下し、製造業も低下。輸出も低下。致 命的な組み合わせがそろっている」と述べた。

米商務省が発表した8月の個人消費支出(PCE)は前月比

0.2%増加。前月は0.7%増だった。個人所得は前月比0.1%減少 した。エコノミスト予想では0.1%増加が見込まれていた。この統 計を材料に株価は朝方から軟調だった。

消費者マインド指数で下げ渋り

9月のトムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (確定値)は59.4と、前月の55.7から上昇した。速報値は

57.8。消費者マインド指数の発表後、株価は下げ渋る場面もあった。

シカゴ購買部協会が発表した9月のシカゴ地区の製造業景況指 数(季節調整済み)は60.4と、前月の56.5から上昇した。同指 数は50が製造業活動の拡大と縮小の境目を示す。

S&P500種の中でも特に資本財株や素材株、金融株が下げた。 アルコアは4.9%安。GEは4%下落した。

アメリカン・エキスプレスやJPモルガン・チェースも下落し た。

中国の製造業活動を示す指数は9月に3カ月連続で50を下回 った。同指数は50を下回ると製造業活動の縮小を意味するとされ る。3カ月連続の同水準割れは2009年以降で最長。これが売り材 料となり、世界的に株が下げた。

ドイツの8月の小売売上高はここ4年余りで最大の減少となっ た。欧州ソブリン債危機の経済への影響を懸念し、消費者の支出意欲 が減退した。さらにユーロ圏では9月のインフレ率が約3年ぶりの高 水準になった。欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が発表し た9月のユーロ圏消費者物価指数(速報値)は前年同月比3%上昇。 8月の2.5%上昇から加速した。

フェデレーテッド・インベスターズのファンドマネジャー、ロ ーレンス・クリアチュラ氏(ニューヨーク在勤)は「現在、投資家は あらゆる統計に対して相当過敏になっている」と述べ、「投資家が国 内経済や世界経済の軌道修正の要因となるようなニュースを警戒して いる状況では、通常の発表内容でもその影響が大きくなっている」 と続けた。

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