欧州債(30日):ドイツ債上昇-小売売上高減少と世界的な株価下落で

30日の欧州債市場ではドイツ 国債が上昇。世界的な株価下落とこの日発表された8月の独小売売上 高指数の大幅低下が手掛かり。

欧州で最も安全と見なされる独2年債は5営業日ぶりに反発。中 国の製造業活動の縮小を示唆する指数の発表や、米個人消費の伸び減 速が背景。ベルギー2年債は8営業日連続で上昇。政党間協議で財政 赤字が削減されるとの楽観的な見方が広がった。アイルランド債は四 半期ベースで、欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS)の指数 がカバーする26市場の中で最高のリターン(投資収益率)となって いる。

ラボバンク・ネーデルラントのシニア市場エコノミスト、エルビ ン・デフロート氏(ユトレヒト在勤)は「リセッション(景気後退) が差し迫っているかもしれないとの懸念に、進行中の危機や当局の対 応方法への心配が混ざり合っている」と述べ、「現段階では依然とし て状況の多くが芳しくない方向に展開し得る。その意味でわれわれは ドイツ国債には強気な見方を維持している」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時25分現在、独10年債利回りは前日比12 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.89%。週ベ ースでは14bp上げ、7月1日終了週以来で最大の利回り上昇とな った。同国債(表面利率2.25%、2021年9月償還)の価格は1.11 上昇の103.275。2年債利回りは5bp低下の0.55%。

独連邦統計庁がこの日発表した小売売上高指数(物価・季節調整 済み)は前月比2.9%低下。英HSBCホールディングスとマーク イット・エコノミクスが発表した9月のHSBC中国製造業購買担当 者指数(PMI)確定値は49.9と、3カ月連続で50を下回った。 同水準を下回ると製造業活動の縮小を意味する。米商務省が発表した 8月の個人消費支出(PCE)は、名目値で前月比0.2%増加。前 月は0.7%増(速報値0.8%増)に修正された。

ドイツなどユーロ圏のいわゆる中核国の国債は7-9月期に上昇。 経済指標を受けて欧州がリセッションに逆戻りするとの見方が広がっ たほか、債務危機への対応が各国ばらばらであることが材料となった。

ブルームバーグとEFFASがまとめた指数によると、独国債の 7-9月リターンはプラス7.2%。アイルランド国債は29%。一方、 イタリア国債はマイナス4.3%。ギリシャ債はマイナス25%だった。

この日のベルギー2年債利回りは5bp低下の1.80%。一時は

1.75%と、昨年12月9日以来の低水準となった。ギリシャ2年債 は4日続伸し、利回りは307bp低下の62.17%。10年債利回りは 2bp下げ22.66%。アイルランド2年債は1週間ぶりに下落し、 利回りは42bp上昇の7.46%。

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