ギリシャも資産売却で苦戦か-スペインの国営会社IPO中止が示唆

スペインが国営宝くじ運営会社の 新規株式公開(IPO)を延期したことは、債務危機が深刻化する中 でギリシャなど債務負担の大きい国が株式投資を呼び込むのに苦戦す る状況を浮き彫りにしている。

スペインのサルガド財務相は28日、宝くじ運営を手掛ける国営ロ テリアス・イ・アプエスタス・デル・エスタドの株式30%の売却中止 を発表。簿価208億ユーロ(約2兆1700億円)を下回る価格での売却 を回避するためだと説明した。今回のIPOが実現すれば、スペイン 史上最大規模となるはずだった。

スペインは期間10年の政府借り入れコストがすでに5%超に達し ており、IPO中止によって財政赤字への対応で必要な国債発行額が 膨らむことになる。負債がなく、60年で最悪のリセッション(景気後 退)の影響に耐えている企業をスペインが上場できなかったことは、 資産売却を進めるギリシャやイタリア、ポルトガルにとって状況が厳 しいことを示唆していると考えられる。

キャピタル・エコノミクスの欧州担当エコノミスト、ベン・メイ 氏(ロンドン在勤)は「ギリシャのような国が資産を売却できないこ とを暗示するものだ。悪戦苦闘している政府が良い条件で資産を売却 するのは困難だろう」と語る。

ギリシャのベニゼロス財務相は25日、今年の国家資産売却目標を 50億ユーロから40億ユーロに下方修正している。

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