銅相場の急落、アナリスト予想上回るペース-供給不足の見通し弱まる

銅相場が世界的リセッション(景 気後退)以降で最大の下落を示したことを受け、アナリストらはここ1 週間で相場予想を16%引き下げた。経済成長への懸念が強まり供給が 不足するとの見方が後退したためだ。

ブルームバーグがアナリストやトレーダー16人を対象に実施した 調査の中央値によると、銅相場は年末までに最大10%下落し1トン当 たり6500ドルとなる可能性がある。1週間前の予想は7773ドルだっ た。米政府のデータによると、米先物市場では投機家による相場下落を 見込んだポジション形成がここ約2年で最も進んだ状態になっている。

バークレイズ・キャピタルは世界の供給不足見通しを4月以降、 4回にわたって下方修正し、ドイツ銀行は来年初めにも供給過剰にな ると予測している。

経済成長の鈍化で原材料需要が後退するとの観測を背景に商品市場 は今月、弱気相場入りし4月以降では21%下落している。ロンドンで は約5000人の業者が集まり10月3日から毎年恒例の「ロンドン金属 取引所(LME)ウィーク」が開かれ、供給契約について協議され る。

クレディ・アグリコルのアナリスト、ロビン・バー氏(ロンドン在 勤)は「需要がなければ不足について話す必要はない」と指摘。「市場 は通常の状況ではない。懸念が非常に強い。市場関係者はパニック状態 だ。パニックに陥っている時は理性的に考えなくなる」と述べた。同氏 は約25年間にわたって金属市場を担当している。

2月に過去最高値の1万190ドルに達したLMEの銅相場は9月 26日、1年2カ月ぶりの安値である6800ドルまで下げた。29日終値 は7230ドルで年初来の下落率は25%。年間ベースの下落率は、54% 下げた2008年に次ぎ約25年で2番目に大きくなる可能性が高まって いる。

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