消費者物価は0.2%上昇、2カ月連続プラス-ガソリンなど押し上げ

(発表内容を追加し、更新します)

【記者:日高 正裕】

9月30日(ブルームバーグ):8月の全国の消費者物価指数(除く 生鮮食品、コアCPI)は、前年比で小幅のプラスとなった。ガソリ ンなどエネルギー関連が全体を押し上げた。10月以降は、昨年のたば こ増税や傷害保険料引き上げによる押し上げ効果がはく落することで、 再びマイナスに転落するとみられている。

総務省が30日発表した8月の全国のコアCPIは前年同月比

0.2%上昇した。9月の東京都区部は0.1%低下した。ブルームバー グ・ニュースがまとめた予想中央値は全国が同0.1%上昇、東京は同

0.1%低下が見込まれていた。前月はそれぞれ0.1%上昇、0.2%低下 だった。総務省は前月分からCPIの基準年度を2005年から10年に 変更した。

第一生命経済研究所の新家義貴主任エコノミストは統計発表前、 ガソリン価格や電気代の上昇などを受けて、8月の全国コアCPIは 前年比0.2%上昇とプラスを予想。「9月もプラスが続く可能性がある が、10月以降はたばこや傷害保険料のプラス寄与がはく落することか ら、再びマイナスに転じることが予想される」としていた。

CPI総合指数は8月の全国が同0.2%上昇、9月の東京都区部 は同0.2%低下した。前月はそれぞれ同0.2%上昇、同0.2%低下だっ た。変動の大きな食料(酒類除く)とエネルギーを除く「米国型コア CPI」は、8月の全国が同0.5%低下、9月の東京都区部は同0.4% 低下した。前月はそれぞれ同0.5%低下、同0.6%低下だった。

10月以降マイナス幅が拡大

バークレイズ・キャピタル証券の森田京平チーフエコノミストは 統計発表前、コアCPIは9月まで横ばい程度で推移した後、10月に 同0.6%低下まで落ち込むと予想。背景として①石油製品価格のプラ ス幅縮小②タバコ増税の効果が10月に一巡③公共料金のプラス幅縮 小-を挙げた上で、円高や海外経済減速の影響も踏まえると、「プラス に転じる姿は今後2年程度視野に入らないであろう」としている。

日銀は7月の中間評価で、2011年度と12年度のコアCPIは前 年比0.7%上昇という見通し(政策委員の中央値)を示した。10月27 日の経済・物価情勢の展望(展望リポート)では、これらの見通しを 見直すとともに、13年度の見通しを新たに示す。基準改定で11年上 期のコアCPI前年比は平均0.6ポイント下方修正されており、11、 12年度の見通しは下方修正されるとの見方が強い。