ブラジル株:反発、米経済指標を好感-鉄鋼関連株の下げ打ち消す

29日のブラジル株式市場では、 指標のボベスパ指数が反発。今週に入ってからは3回目の値上がりと なった。鉄鉱石生産最大手のヴァーレや鉄鋼メーカーは下落したもの の、一部の米経済指標が景気減速懸念を和らげた。

金融株が上昇。ドイツ議会がユーロ圏の救済基金である欧州金融 安定ファシリティー(EFSF)の拡充案を可決したことで、欧州債 務危機が解決に向かうとの楽観的な見方が広がった。ブラジル2位の 鉄鋼会社ウジミナスは下落。米格付け会社ムーディーズ・インベスタ ーズ・サービスが同社格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げたこ とが嫌気された。

ボベスパ指数は前日比0.2%高の53384.67で終了。指数構成銘 柄のうち値上がりは41銘柄、値下がりは26銘柄。通貨レアルは、ほ ぼ変わらずの1ドル=1.8403レアル。

レメ・インベスチメントスの株式アナリスト、ジョアン・ペド ロ・ブルガー氏は電話取材で、「他市場の海外の銀行株と同様に、銀 行株が指数をプラス圏に押し上げるのに寄与した」と指摘。「独議会 による可決が、不安に駆られている金融セクターを落ち着かせること につながった」と話した。

米国の4-6月(第2四半期)の実質国内総生産(GDP)確定 値は前期比年率1.3%増と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想中央値(同1.2%増)を上回った。先週の米新規失業 保険申請件数は、前週比3万7000件減の39万1000件となった。市 場予想の中央値は42万件だった。

中国鋼鉄工業協会(CISA)の副会長は28日、中国が鉄鉱石 の自給率を2011-15年に50%超に引き上げることを目指していると 発言したと、アジア・ニュース・ネットワークが伝えた。ヴァーレや 鉄鋼メーカーはこれを受けて売られた。