欧州証券市場監督局長官:銀行はソブリン債の評価損計上で一貫性必要

欧州証券市場監督局(ESMA) のマイヨール長官は、一部の金融機関がギリシャ国債の損失を十分に 計上していないとの懸念を受け、銀行に対しソブリン債の評価に一貫 性を持たせるよう呼び掛けた。

マイヨール長官は29日にウィーンで講演。ESMAがウェブサイ トに公表した講演テキストによると、同長官は銀行各行の国債保有に 関する透明性の欠如について、信用危機の引き金となったサブプライ ム(信用力の低い個人向け)住宅ローンになぞらえ、「サブプライム住 宅ローンへのエクスポージャーに関する透明性の欠如が銀行の金融ポ ジションをめぐる不透明な状況を生み出した」と指摘。最近は「銀行 のソブリン債や関連証券へのエクスポージャーに関する透明性の欠如 が各行の状況について新たな疑念を呼んでいる。これには透明性の観 点から同様の対処法が必要だ」との見解を示した。

ギリシャ国債をめぐっては、銀行が市場価格を反映させて評価損 を計上するのを怠っていると国際会計基準審議会(IASB)が批判 していた。シティグループのアナリストによれば、金融機関が4-6 月(第2四半期)にギリシャ国債で計上した評価損は6%から最大 51%の幅があった。

同長官は「われわれは現在、銀行がソブリン債の評価で国際会計 基準(IFRS)をどう適用しているのかを検証している」と述べ、 「金融機関がIFRSを正しく適用し、ソブリン債のエクスポージャ ーの評価に一貫性を持たせることがESMAにとって極めて重要だ」 と語った。

ESMAは欧州連合(EU)加盟各国の監督当局と協力している。 同長官は、各国当局がIFRSの正しい適用を自国の銀行に強制すべ きだと述べた。

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