米国株:上昇、失業保険申請を好感-テクノロジー株の下げ相殺

米株式相場は上昇。朝方発表 された失業保険申請件数が予想以上に少なかったことが買い材料と なり、消費関連やテクノロジー関連銘柄の下げを相殺した。S&P 500種株価指数は一時1%安となる場面もあった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・チェー スはいずれも上昇。ドイツ連邦議会(下院)が救済基金である欧州 金融安定ファシリティー(EFSF)の拡充案を可決したことを好 感し、欧州の金融株が上昇したのが背景。

複合大手のゼネラル・エレクトリック(GE)とコンピュー ターのヒューレット・パッカード(HP)が高い。失業保険申請件 数のほか、朝方発表された第2四半期(4-6月)の実質国内総生 産(GDP)の確定値が市場予想を上回ったことも支援材料だった。 一方、パソコン(PC)用プロセッサーメーカー、アドバンスト・ マイクロ・デバイシズ(AMD)は下落。業績予想を引き下げたこ とが嫌気された。

S&P500種株価指数は前日比0.8%高の1160.40。一時は

2.2%高まで上昇した。ダウ工業株30種平均は143.08ドル (1.3%)高の11153.98ドル。ナスダック総合指数は0.4%下げ た。アップルは1.6%安。これで4日続落となった。

フェデレーテッド・インベスターズの株式市場チーフストラ テジスト、フィリップ・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は、 「2つの統計内容が素晴らしかった」と述べ、「米国がソフトパッ チ(一時的な軟化局面)を抜け出しつつあり、二番底に向けて急降 下していないことを示している」と続けた。

S&P500種の情報技術(IT)株指数は0.4%安。前日から 2日間の下落率は1.8%となった。

消費関連銘柄が安い

消費関連銘柄では高級宝飾品小売りのティファニーが6.9% 安。カジノ運営会社ウィン・リゾーツと映画レンタルサービスのネ ットフリックスはいずれも下落。ネットフリックスは2009年3月 9日以降194%上昇したが、第3四半期は57%急落している。

33億ドル相当の資産を運用するパリセード・キャピタル・マ ネジメントの最高投資責任者(CIO)、ダン・ベルー氏は「かなり 堅調に推移してきた最後のとりでとも言える消費関連銘柄に売りが出 ている」と述べ、「米国外にも事業を展開する勝ち組が売られている」 と指摘した。

失業保険申請件数の減少

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整 済み)は、前週から3万7000件減少して39万1000件。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は42万 件だった。労働省の当局者は今回の統計について、数値を調整する 上で考慮する季節要因のタイミングがやや変則的だったことを反映 した可能性があると説明した。

米商務省が発表した第2四半期の実質国内総生産(GDP、 季節調整済み、年率)確定値は前期比年率1.3%増と、改定値から 上方修正された。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス トの予想中央値も上回った。個人消費部門のサービス支出と純輸出 の上方修正が寄与した。

S&P500種金融株指数は2.8%高。産業別10指数の中で 最も上げた。BOAは3.1%高、JPモルガンは3%上昇した。