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9月29日の米国マーケットサマリー:株が上昇、経済統計を好感

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3586 1.3543 ドル/円 76.80 76.61 ユーロ/円 104.35 103.75

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,153.98 +143.08 +1.3% S&P500種 1,160.39 +9.33 +.8% ナスダック総合指数 2,480.76 -10.82 -.4%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .26% +.01 米国債10年物 1.99% +.01 米国債30年物 3.05% -.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,617.30 -.80 -.05% 原油先物 (ドル/バレル) 82.65 +1.44 +1.77%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対し上昇。ユー ロ圏各国が債務の支払いに苦しむ国への支援措置で合意に至るとの見 方が強まった。

ユーロは主要通貨の大半に対して値上がり。ドイツ連邦議会(下 院)が、ユーロ圏の救済基金である欧州金融安定ファシリティー(E FSF)の拡充案を可決したことに反応した。円は一時ドルに対し、 2週間ぶりに1ドル=77円台に下げた。株価の上昇で高利回り資産 の需要が高まった。ニュージーランド・ドルは下落。格付け会社フィ ッチ・レーティングスが、ニュージーランドの外貨建て長期発行体デ フォルト格付け(IDR)を引き下げたことが嫌気された。

オンラインでの為替取引を扱うGFTフォレックスの調査担当デ ィレクター、キャシー・リーン氏(ニューヨーク在勤)は「ドイツが EFSFの拡充案を可決したことに投資家は喜んでいる」と指摘。 「これは状況が進展し、新たな障害を乗り越えられる可能性があるこ とを意味している。センチメントおよびリスク選好において広範な改 善が見られる」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時43分現在、ユーロは前日比0.2%高 の1ユーロ=1.3569ドル(前日は1.3690ドル)。対円でも

0.2%上げて103円97銭。円は対ドルでほぼ変わらずの1ドル= 76円63銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。朝方発表された失業保険申請件数が予想以上 に少なかったことが買い材料となり、消費関連やテクノロジー関連銘 柄の下げを相殺した。S&P500種株価指数は一時1%安となる場面 もあった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種 株価指数は前日比0.8%高の1160.15。一時は2.2%高まで上昇 した。ダウ工業株30種平均は141.80ドル(1.3%)高の

11152.70ドル。朝方発表された第2四半期(4-6月)の 実質国内総生産(GDP)の確定値が市場予想を上回ったことも支援 材料だった。

フェデレーテッド・インベスターズの株式市場チーフストラ テジスト、フィリップ・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は、 「2つの統計内容が素晴らしかった」と述べ、「米国がソフトパッ チ(一時的な軟化局面)を抜け出しつつあり、二番底に向けて急降下 していないことを示している」と続けた。

前日の米株は反落。S&P500種株価指数は4日ぶりに下落 した。ギリシャ債務危機への対応をめぐり欧州首脳らの間で意見が 分かれていることへの懸念が売り材料だった。

◎米国債市場

29日の米国債市場では、30年債が5日ぶり上昇。ニューヨーク 連銀によるツイストオペのスケジュール発表を控えて、長期債の買い が膨らんだ。

この日の7年債入札(発行額290億ドル)で最高落札利回りは 過去最低を付けた。一方で既発7年債価格は不安定な動きを示した。 2008年の金融危機以来、相場は四半期ベースで最大の上げに近づい た。 欧州のソブリン債危機や米景気の低迷が世界の経済成長に足かせとな るとの懸念が背景にある。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、アンソニー・クロニン氏 (ニューヨーク在勤)は「ツイストオペ開始へ向け市場で態勢が整え られつつある。明日のニューヨーク連銀による計画発表への期待も幾 分あるだろう。若干の心理的影響もあるかもしれない」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後2時25分現在、30年債利回りは前日比7ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)下げて3%。同年債(表面利率

3.75%、2041年8月償還)価格は1 14/32上昇の114 21/32 となっている。

既発7年債利回りは2bp下げて1.44%。入札前には一時5b p上げる場面もあった。指標となる10年債利回りは3bp低下の

1.95%。一時は5bp上昇していた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金現物相場は上昇。欧州の債務危機で世界の景気が 抑制されるとの懸念から、逃避先としての金の需要が膨らんだ。

国際投資家の間では、世界経済がリセッション(景気後退)に逆 戻りするとの見方が強まっており、約3人に1人は今後1年以内に世 界経済のメルトダウンがあるとみていることがブルームバーグの最新 調査で明らかになった。欧州証券市場監督局は、銀行に対しソブリン 債の評価に一貫性を持たせるよう警告した。一部の銀行がギリシャ債 での損失を十分に計上していないとの懸念が背景にある。

金現物相場は現地時間午後3時12分現在、前日比2.63ドル (0.2%)高の1オンス=1611.43ドル。一時は1.6%値上がりす る場面もあった。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比80セント安の1オンス=1617.30ドルで終了し た。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。第2四半期(4-6月)の米 実質国内総生産(GDP)確定値が改定値から上方修正されたことや、 ドイツ議会が欧州救済基金の拡充案を可決したことが手掛かり。

米GDP確定値の伸び率は市場予想を上回った。個人消費支出も 予想以上の伸びを示したほか、先週の失業保険申請件数は減少した。 ドイツ下院はユーロ圏の救済基金である欧州金融安定ファシリティー (EFSF)の拡充案を可決した。

サミット・エナジー・サービシズ(ケンタッキー州)の商品アナ リスト、マット・スミス氏は「米GDPの数値が予想よりも良かった。 それが相場を押し上げている」と指摘。「GDPや個人消費とともに 失業保険の数字も相場を支えている。これより先には欧州から明るい ニュースも出ていた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は前 日比93セント(1.15%)高の1バレル=82.14ドルで終了した。

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