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米国債:30年債が上昇、ツイストオペの予定発表を控え期待感

29日の米国債市場では30年債 が5営業日ぶりに上昇。ニューヨーク連銀によるオペレーション・ツ イスト(ツイストオペ)のスケジュール発表を控えて、長期債の買い が膨らんだ。

この日の7年債入札(発行額290億ドル)で最高落札利回りは 過去最低を付けた。一方で既発7年債価格は不安定な動きを示した。 四半期ベースでの米国債相場は2008年の金融危機以来で最大の上げ に近づいている。欧州のソブリン債危機や米景気の低迷が世界経済の 成長の足かせになるとの懸念が背景にある。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、アンソニー・クロニン氏 (ニューヨーク在勤)は「ツイストオペ開始へ向け市場で態勢が整え られつつある。明日のニューヨーク連銀による計画発表への期待も幾 分あるだろう。若干の心理的影響があるかもしれない」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後4時5分現在、30年債利回りは前日比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)下げて3.05%。同年債(表面利率

3.75%、2041年8月償還)価格は1/2上昇の113 22/32となっ ている。

30年債利回りは今週に入り14bp上昇。前週は米連邦公開市場 委員会(FOMC)がツイストオペの導入を発表したことを受けて 41bp下落していた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指標によれば、 今四半期の米国債のリターンはこれまでで5.9%。08年第4四半期 以降で最も大きなリターンとなった。30年債リターンは27%。

7年債入札

この日の7年債入札は、最高落札利回りが1.496%と、8月25 日の入札で付けた過去最低の1.580%を下回った。投資家の需要を 測る指標の応札倍率は3.02倍。過去10回の入札の平均は2.79倍 となっている。

外国の中央銀行を含む間接入札の落札全体に占める比率は

41.6%だった。前月の入札では51.7%、過去10回の入札の平均は

46.8%となっている。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接 入札の落札比率は13.6%となった。過去10回の平均は8.2%。

ツイストオペ期待

既発7年債利回りは2bp上げて1.47%。入札前には5bp上 げる場面もあった。指標となる10年債利回りは1bp上昇の

1.99%。一時は5bp上昇していた。前週の10年債利回りは

1.6714%まで低下し、53年に米連邦準備制度理事会(FRB)が データをまとめ始めて以来の低水準を付けた。

FOMCは21日、経済成長を後押しするため、来年6月にかけ て残存期間が6-30年の国債を4000億ドル購入し、期間が3年以 内の国債を同額売却すると発表。購入スケジュールは30日に発表の 予定。

米国債専門調査会社のライトソンICAPは、29日付の調査報 告書で、FRBの国債購入で直接恩恵を受けやすいのは7年債だとの 見方を示した。

GDP上方修正

米商務省が29日に発表した第2四半期(4-6月)の実質国内 総生産(GDP)は前期比年率1.3%増と、前月の予想を上回った。 これを受けて朝方の相場は下げていた。この日発表された確定値は改 定値の1%増から上方修正された。

ドイツ議会は救済基金である欧州金融安定ファシリティー(EF SF)の拡充案を可決した。これにより欧州政策当局は、債務危機の 収束へ向け次に必要となる手段に注力することが可能になった。

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