欧州株:反発、米経済指標とドイツ議会のEFSF拡充案可決を好感

29日の欧州株式相場は反発。 ここ5営業日のストックス欧州600指数は、前日を除いて毎日値上 がりしている。ドイツ連邦議会(下院)が救済基金である欧州金融安 定ファシリティー(EFSF)の拡充案を可決したほか、米国の経済 指標が市場予想に照らして良い内容だったことが、いずれも支援材料 となった。

フランスのBNPパリバやドイツ銀行を中心に銀行株が高い。ス ウェーデンの衣料小売り、ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)は

6.8%高。市場予想を上回った四半期利益が手掛かり。スイスの時計 メーカー、スウォッチ・グループなど高級品メーカーは下げた。ブル ームバーグ調査によると、世界の投資家の約6割は、中国の成長率が 2016年までに5%未満に低下するとみている。

ストックス欧州600指数は前日比0.7%高の228.90で終了。 日中は上げ下げを繰り返し、方向感が出なかった。7月に入ってから 16%下げており、このままいけば四半期ベースで08年以来最悪のパ フォーマンスとなりそうだ。欧州の債務危機封じ込めに当局が苦戦し、 世界景気が減速するとの懸念が背景。今月はこれまでのところ

3.6%下落。8月は10%下げた。

シュローダー・エクイティーズのポートフォリオマネジャー、 ダニエル・ウェストン氏(ミュンヘン在勤)は「米国のデータが想定 外の好材料となり、株価反発を支えた」と説明し、「欧州では政治的 に確実性がもたらされるというかすかな希望が出ている」と付け加え た。

この日の西欧市場では、18カ国中16カ国で主要株価指数が上 昇。米商務省が同日発表した11年4-6月(第2四半期)の実質国 内総生産(GDP、季節調整済み、年率)確定値は前期比年率

1.3%増と、改定値(1%増)から上方修正された。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値では1.2%増が 見込まれていた。

また、米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調 整済み)は、前週から3万7000件減少して39万1000件。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は42万件 だった。前週は42万8000件(速報値42万3000件)に修正され た。

仏銀最大手BNPパリバは5%高の31.14ユーロで終了。ドイ ツ銀は3.9%上げて28.25ユーロ。銀行株と保険株指数はそれぞれ

2.5%値上がりし、ストックス欧州600指数を構成する業種別指数 でこの日の上昇率がともに1位だった。H&Mの終値は209.20ク ローナと、2カ月ぶり高値。スウォッチは5.8%下落の325スイ ス・フランで取引を終えた。