PIMCO、米銀行債の「痛みの限界」にもひるまず-クレジット市場

米パシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)やニューバーガー・バーマン・マネ ジメントなどの債券運用会社は、2009年初め以降で最大の損失の引き 金となった欧州危機を米国の銀行が乗り切るとの見方を崩していない。

JPモルガン・チェースの調査によると、金融債以外の証券に対 して銀行債のリターンが4月以降6.9%下回っているものの、銀行債 を保有していることに「満足している」と回答したのは投資家の半数 を超えた。ポジションを整理していると答えたのはわずか7%だった。 JPモルガンのストラテジストが26日のリポートで明らかにした。

ソブリン債危機は欧州の銀行システムをむしばみ、米景気回復を 狂わせかねない状況にあるものの、米銀のバランスシートは08年のリ ーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破綻後に十分強化され ており、危機を乗り越えられるとの見方が世界の大手債券投資家の間 にはある。バンク・オブ・アメリカ(BOA)やモルガン・スタンレ ーなど銀行債の7月末以降のリターンはマイナス3.5%と、2年6カ 月で最低となっているが、強固なバランスシートが投資家に自信を与 えている。

ニューバーガー・バーマンの運用担当者、デービッド・ブラウン 氏は電話インタビューで、「欧州発の問題や米経済成長への懸念による 不安定な状況を理解しているし、重く受け止めているが、長期的な価 値を考えると米国のマネーセンターバンクは良い選択肢だ」と指摘。 「資本基盤の改善で素晴らしい仕事をしており、資産の質は上向き続 けている」と付け加えた。

「痛みの限界」

PIMCOの社債担当グローバル責任者マーク・キーセル氏は先 週、同社ウェブサイトに掲載したリポートで、米銀の債券を購入して 他のリスクを縮小するよう推奨した。キーセル氏に電子メールや電話 で詳細なコメントを求めたが現時点では返答はない。

JPモルガンのストラテジストらは、こうした賭けが長期的には 利益を生むだろうが、損失が続く可能性はあると指摘。それによって 投資家は「痛みの限界」に近づき、損失拡大に歯止めをかけたり、取 引の手じまいを目指したりする動きも出てくる可能性があり、それが 一段の不振を招く恐れがあると分析した。

----With assistance by Sarah Mulholland and John Parry in New York. Editors: Pierre Paulden, Alan Goldstein

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