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ソニー財務部門長:円高ユーロ安で収益に「多大な影響、打つ手なし」

栗原宏ソニー財務部門長は、10年 ぶりの水準となっている円高・ユーロ安が同社の収益に「多大な影響が あり、同様の傾向が数年は続く」との見通しを示した。具体的な対策に ついては「会社全体として戦略的に方向を打ち出しようがない」と述べ た。ブルームバーグ・ニュースの28日のインタビューに答えた。

ソニーの営業損益は円相場が対ユーロで1円上昇すれば、60億円 低下する。今期(2012年3月期)営業利益予想は現在2000億円で、ユ ーロの想定レートは115円。10月から来年3月末まで現状の1ユーロ =102円水準が続けば、390億円の営業益が目減りする計算だ。

栗原氏は、ソニーの工場が中国などアジアに集中し部品調達先の多 くがドル決済となっている現状を指摘。ユーロ相場の変動リスク緩和の ため欧州に工場を建設するにしても「現地に部品産業がほとんどない」 ことから、困難だと述べた。

同氏はさらに、為替差損を補うため商品をユーロ建てで値上げする ことも「韓国勢などとの競争があり、難しい」と語った。

ソニーは円の対ドル相場変動には、生産拠点の海外移転などで抵抗 力を強めてきた。1円変動した際の営業損益への影響額は今期で初のゼ ロと、02年3月期当時の80億円から大幅に減る見込み。ただ、栗原氏 は、 主な決済通貨であるドル安については海外生産や生産委託により 対処できたが、ユーロ安には「打つ手がない」とした。

前期のソニーの売上高構成を見ると欧州は21.4%と、米国の

20.1%を超え海外で最大の市場となっている。日本は30%。ユーロは 26日に2001年6月以来、10年ぶりの水準となる101.94円まで下落。 その後も円高・ユーロ安傾向が続いている。

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