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【個別銘柄】輸出、東電、ドワンゴ、ユニチャム、ソフバン、ハニズ

きょうの日本株市場で株価変動材 料の出た銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:日産自動車(7201)が前日比3.8%高の690円、フ ァナック(6954)が1.1%高など電機、自動車といった輸出関連業種 が午後の取引で上昇基調を強めた。日本時間今夜に予定されるドイツ 下院での欧州金融安定化基金(EFSF)の機能拡充案が可決される との期待感から、為替市場でユーロが対ドルや対円で上げ幅を拡大。 金融危機や円高に対する過度の警戒が和らいだ。

東京電力(9501):11%安の233円。一時221円と6月14日以来 の安値を付けた。東電に関する経営・財務調査委員会が報告書案で、 福島第1原子力発電所1-4号機の廃炉費用が1兆1500億円と試算 していることが分かった、と29日付の日本経済新聞朝刊が報道。原発 の再稼働、電気料金の値上げも実現しない場合、今後10年間に8兆 3000億円もの資金不足に陥るといい、経営の先行き不透明感が広がっ た。東証1部の売買代金1位、下落率で2位。

ドワンゴ(3715):10%高の14万円で、東証1部の上昇率3位。 シティグループ証券では、投資判断を「買い」に上げた。娯楽施設「ニ コファーレ」関連のコスト増や着メロ事業の減収で株価が下落したも のの、ニコニコ動画での課金会員増や、旧来型コンテンツがスマート フォン(多機能携帯電話)で利用が可能になったことで会員減に抑止 効果がある、と判断。株価上昇余地は大きいとした。

ユニ・チャーム(8113):4%高の3820円と高値引けで、52週高 値。BNPパリバ証券では、業績の伸びは2013年度にも再び加速する と言及し、投資判断を「ホールド」から「買い」へ引き上げた。同社 にとって日本における最悪期は終わり、アジアにおいては使い捨てお むつなどの需要の伸びが今後も続くだろう、と予想した。

ソフトバンク(9984):2%高の2259円。800万株(119億円)を 上限に自己株を取得する、と28日に発表。取得期間は10月3日から 12年9月30日までとなっており、株式需給の改善を見込む買いが優 勢だった。29日の新商品発表会では、携帯電話の第4世代を指す「4 G」と銘打ち、移動体で最速のデータ通信サービスを11月に開始する ことも明らかにした。

商社株:三井物産(8031)が2%安の1156円、三菱商事(8058) が1.7%安など軟調。中国など世界経済の成長が停滞しつつあること で原材料需要が減少するとの懸念から、きのうのニューヨーク銅先物 は5.6%安と急落、10年8月以来の安値を付けた。中国経済の先行き 不透明感による市況悪化が嫌気され、終日売りが先行。米国の在庫増 加も売り材料となったニューヨーク原油先物も3.8%安だった。

ハニーズ(2792):9.1%高の1154円で、東証1部の上昇率4位。 いちよし経済研究所では、新しい商品戦略や売り場運営が奏功し、秋 物の売れ行きは順調とみられると指摘。6-11月期業績については、 会社計画を上回りそうとの見方を示した。

カプコン(9697):4.9%高の1913円。モルガン・スタンレーMU FG証券では、中期的な収益拡大がまだ十分に織り込まれていないと し、目標株価を2200円から2600円へ引き上げた。

ニトリホールディングス(9843):4.4%高の7640円。CLSAア ジアパシフィック・マーケッツは28日、投資判断を「アンダーパフォ ーム」から「アウトパフォーム」に上げ、目標株価8200円を維持した。 また大和証券キャピタル・マーケッツでは、判断「2(アウトパフォ ーム)」を継続し、目標株価を8500円から8900円に見直し。五十崎義 将アナリストは円高効果、調達や物流改善など自助努力で上期営業利 益は計画を超過しており、12年2月期業績は上振れ余地を残すとした。

東邦チタニウム(5727):2.3%高の1360円。円高、原料鉱石代や 電力単価の上昇が響き、12年3月期の連結営業損益予想を従来の9億 円の黒字から3億円の赤字へ下方修正したが、ゴールドマン・サック ス証券では投資判断「買い」を協調。毎年1回行われるITA(国際チ タン協会)総会を来週に控え、足元では航空機向け高級スポンジチタン のプレーヤーは限られ、需給もタイトで、今回の下方修正はむしろ今 後の値上げ交渉に向け追い風になる可能性がある、と指摘した。

サンシティ(8910):27日の終値比92%安の85円。26日に仙台 地方裁判所に民事再生手続き開始の申し立てを行い、受理された。整 理銘柄に指定されており、きのうは149円売り気配のまま取引を終了 していた。上場廃止日は10月27日。

九州電力(9508):2.5%安の1250円。未定としていた4-9月期 業績予想を28日に公表、連結営業損益を110億円の赤字(前年同期は 762億円の黒字)とした。原子力発電所の運転再開延期の影響や、燃 料価格の上昇などによる火力燃料費や購入電力料の増加などで採算が 悪化する。

図研(6947):4.7%高の560円。4-9月期の連結営業損益予想 を従来の4億1000万円の赤字から、ゼロに上方修正した。国内での基 板設計ソリューション、欧州での自動車・産業機器向け配線設計シス テムの販売が堅調に推移した上、経費抑制も利益を押し上げる。

大塚ホールディングス(4578):2.4%高の2125円。シティG証で は投資判断を新規に「買い」とし、調査を開始した。同社は、主張の ある製品を作り、粘り強く販売するマーケティング力に強みがあると 分析。15 年のエビリファイ特許切れの影響を完全に払しょくできない としながらも、それまでの利益は安定的に成長すると予想した。

生化学工業(4548):3.9%高の909円。4-9月期の連結営業利 益は前年同期比83%増の33億円と、従来予想23億円を44%上回る見 通し。売上高は前回予想を下回るが、上期に予定していた腰椎椎間板 ヘルニア治療剤の米国での前期第Ⅱ相臨床試験費用が下期に繰り延べ になることなどで、研究開発が減少する。

近鉄エクスプレス(9375):2.5%高の2250円。米司法省から日本 発米国向け航空貨物輸送の一部費用に係る価格調整などで調査を受け ていた件について、同省との間で司法取引協定を結んだと28日に発表。 罰金1046万ドル(約8億1000万円)で和解したが、現時点で12年3 月通期業績への影響はないとし、懸念材料の解消と受け止められた。

クボタ(6326):1.9%安の624円。今月7日に表明していた2000 万株、金額で100億円を上限にした自社株買いについて、22日までに 1576万8000株、99億9964万円を取得したことで今回の自社株取得を 終了する、と28日に発表。株式需給の好転期待がはく落した。

日本エンタープライズ(4829):制限値幅いっぱいのストップ高と なる1000円(15%)高の7880円。同社は29日、子会社が中国大手の 国営総合出版社、中国軽工業出版社(北京市)と電子コミック配信に 関し、業務提携を進めることで合意したと発表。また、インドのライ フスタイルマガジンの大手出版社、マグナ(ムンバイ)と電子書籍の 独占配信に関する業務提携で合意したとし、アジア成長市場での業容 拡大を見込む買いが膨らんだ。

エレコム(6750):7.2%高の1298円。携帯型キーボードなどスマ ートフォン周辺機器の品ぞろえを大幅に拡充、またフィルムや収納ケ ースなどアクセサリーの商品数を1000-1100点と、11年中に10年比 で5倍超に増やすと29日付の日経産業新聞が報じた。

--取材協力:渡辺美慧  Editor:Shintaro Inkyo

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