EUが分裂、ギリシャ救済での銀行のヘアカット拡大めぐり意見が対立

欧州連合(EU)の行政執行機 関、欧州委員会はギリシャ国債を保有する銀行に求める損失負担を7 月21日の首脳合意よりも拡大させる案に抵抗している。欧州の当局 者が明らかにした。

当局者が匿名を条件に述べたところによると、一部の政府当局者 らはギリシャ債のより大幅な「ヘアカット」(債務減免)を銀行に迫 る案を示しているが、欧州委はこれに否定的で、そのような試みにつ いての協議も望んでいないという。英紙フィナンシャル・タイムズ (FT)は28日、ドイツとオランダを中心に最大7カ国のユーロ参 加国が、第2次ギリシャ支援での民間部門の貢献拡大に向け働き掛け ていると報じていた。

ドイツ財務省は、同国は誰に対しても、ギリシャ国債に関して追 加の損失を受け入れるように圧力をかけてはいないと言明した。メル ケル独首相は28日に放映されたギリシャのNETテレビのインタビ ューで、初回救済の条件をギリシャが満たしているかどうかの査定の 結果によっては、第2次救済パッケージを欧州当局者らが見直す可能 性を示唆した。

EUはこの日、トロイカの代表団が29日にアテネを再訪し査定 を再開することを明らかにした。ユーロ圏の財務相らが10月にギリ シャについて協議するため追加の会合を開くことも公表した。

インタビューの記録によるとメルケル首相は、専門的な査察団で ある欧州連合(EU)と欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(I MF)からの「報告を今は待つ必要がある。再交渉が必要かどうかは それからだ」と語った。

第2次救済合意を見直しか

また、フィナンシャル・タイムズ・ドイツ版(FTD)は複数の 関係者の話を基に、ユーロ加盟国が第2次ギリシャ救済について再交 渉を開始したと報じ、銀行や保険会社の負担が増す可能性があると伝 えていた。

独財務省のベノワ報道官は28日に電話で、第2次救済合意の見 直しについて「話すのは全く時期尚早だ」と述べた。「今優先すべき なのは初回救済に基づく6回目の融資だ」として、ドイツが合意見直 しの背後にいることを否定した。

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