米ブラックロック:保険会社がレバレッジドローンの次の買い手に

世界最大の資産運用会社、米ブラ ックロックはレバレッジドローンについて、市場から撤退した投資家 に代わり、ポートフォリオのリターンてこ入れを目指す保険会社が購 入に動く可能性があると指摘した。

ブラックロックは保険会社約150社向けに2000億ドル(約15兆 円)強の一般勘定資産の運用を手掛けており、顧客は投資の分散化を 求めている。補完医療保険最大手の米アフラックは5月、運用利回り を改善し金利上昇に備えるため、北米企業の債務に投資するプログラ ムを個別に開始した。再保険会社エベレスト・リ・グループもローン をポートフォリオに加えた。

ブラックロックで高利回り投資に携わるリーランド・ハート氏は 電話インタビューで、「次にレバレッジドローン市場に流れ込む資金は 保険会社からになるだろう」と予測した。

米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利をゼロ付近に維持し ており、投資家は資産をシフトさせている。2008年のリーマン・ブラ ザーズ・ホールディングス破綻で投資家が高利回り・高リスク融資を 敬遠するようになってからレバレッジドローン市場は約13%縮小。こ うした中でブラックロックは投資を模索している。

一方、ハート氏は保険業界の投資はすぐには実現しないとみる。 保険会社は「投資家の中では極めて慎重だ。実用主義で、段階的に検 討を進める」とし、資金は「大量ではないが、着実な流れになるだろ う」と語った。

レバレッジドローンの格付けはムーディーズ・インベスターズ・ サービスでは「Baa3」、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P) では「BBB-」をそれぞれ下回る。