アジアの石油・ガス会社、M&Aに11.5兆円-バーンスティーン予想

アジアの石油・ガス会社は今後5 年間で資産の合併・買収(M&A)に1500億ドル(約11兆5000億 円)を投資するとの見通しをサンフォード ・C・バーンスティーンが 示した。カナダのオイルサンドや米国のシェールガスなどが対象になる という。

バーンスティーンのアナリスト、ニール・ビバリッジ、サビャサチ ・モハンティ両氏(香港在勤)は28日付リポートの中で、「アジアの 石油・ガス会社は2010年に海外のM&Aに300億ドルを投資した後、 今年1-6月に世界の上流部門の企業買収に占める割合を26%に増や した。これは過去最高記録だ」と指摘。「今後数年間この傾向は続き、 規模は大きくより野心的なものになる」と予想した。

アジアのエネルギー会社は株安に乗じ世界的に資産の取得を進め ている。オーストラリアと日本を除く天然資源会社は今年、国際的なエ ネルギー資産買収に330億ドルを投資した。ブルームバーグの集計した データによると買収投資額が最大だったのは中国の国有企業、中国海洋 石油(CNOOC)。

買収先として好まれているのは英国とカナダ。バリュエーション (価値評価)に組み込まれている探鉱プレミアムが低いためと、アナリ ストらはみている。ブルームバーグのデータによると、7月1日以降、 欧州債務危機と米国のリセッション(景気後退)の影響で世界の株式市 場から9兆ドル超が失われた。