中国:高速鉄道に続き上海地下鉄でも事故、関連投資は鈍化か

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中国経済の中心都市、上海市の 地下鉄で27日に列車追突事故が起きた路線は閉鎖された。負傷者数 は271人に上っている。

上海申通地鉄の発表資料によれば、昨年開通した同市の地下鉄 10号線で現地時間27日午後2時51分(日本時間同3時51分)ごろ、 観光名所に近い「豫園駅」と「老西門駅」の間で、後続の列車が前方 の列車の後部車両に追突した。設備故障のために手動による運行管理 に切り替えていたときに起きたという。豫園駅では、警備員らが市運 営の特別バスに人々を誘導する姿が見られた。

28日の香港株式市場で、鉄道関連株が下落。7月に浙江省温州 市近郊で発生した高速鉄道衝突・脱線事故に続く今回の地下鉄事故が 関連投資の妨げになるとの懸念が広がった。

永豊金証券の徐運義アナリスト(上海在勤)は、事故は「急拡大 した数年後の地下鉄システムに対する警報だ。この分野での投資は短 期的には鈍化する可能性が高い」と述べた。

人口増加や昨年開催された上海万国博覧会の交通需要に対応する ため、上海の地下鉄・リニアモーターカー網は8年間で7倍以上とな り、総延長距離は453キロメートルに達した。

上海申通地鉄の俞光耀会長は27日夜の記者会見で、故障した信 号システムの製造元は上海卡斯柯信号(CASCO)と発表。CAS COは中国の信号機メーカー、中国鉄路通信信号とフランスの重電大 手アルストムの合弁会社。上海市では列車の運行速度を時速45キロ メートルに制限しており、事故原因を究明する委員会を設置するとも 述べた。

制御システム

中国国営の新華社通信によれば、CASCOは衝突・脱線事故が 起きた高速鉄道にも中央制御システムを供給していた。27日に通常の 営業時間後にCASCO本社に問い合わせたが、応答はなかった。

上海申通地鉄によると、2つの列車からは500人以上が避難し、 62台の救急車が現場に急行した。上海市衛生局の徐建光局長は記者会 見で、病院に運ばれた負傷者のうち180人はすでに帰宅、30人が経 過観察下にあり、61人が入院したと述べた。重症者はいないという。

上海申通地鉄のウェブサイトによれば、10号線では7月28日に もシステムの更新中に信号機が故障し、列車が逆走する事故が起きて いる。この事故の負傷者はいなかった。

--Michael Wei, Jasmine Wang , Huiwen Yang with assistance from Stephanie Wong, Jin Jing , Liza Lin, Jianguo Jiang and Belinda Cao in Shanghai. Editors: Neil Denslow, Garry Smith

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