9月27日の米国マーケットサマリー:ドルと円が下落、世界的株高で

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3601 1.3533 ドル/円 76.82 76.36 ユーロ/円 104.49 103.34

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,190.69 +146.83 +1.3% S&P500種 1,175.39 +12.44 +1.1% ナスダック総合指数 2,546.83 +30.14 +1.2%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .24% +.01 米国債10年物 1.98% +.08 米国債30年物 3.08% +.09

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,652.50 +57.70 +3.62% 原油先物 (ドル/バレル) 83.70 +3.46 +4.31%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルと円が下落。欧州で債務危 機の封じ込めに向けた対策がまとまりつつあるとの楽観的な見方を背 景に、世界的に株価が上昇したことが手掛かり。

ユーロはドルに対し3日続伸。ドイツのメルケル首相は、ギリ シャが救済資金を受けるための条件を達成できるよう支援する考えを 示した。またギリシャのパパンドレウ首相は、域内救済基金の拡大を めぐり議会の支持を得た。ドルに対しては南アフリカ・ランド、韓国 ウォン、メキシコ・ペソの上げが目立った。

先物ブローカー、MFグローバル・ホールディングスのアナリ スト、ジェシカ・ホバーセン氏(ニューヨーク在勤)は「新たな救 済策の機運が徐々に高まりつつあり、市場は前向きな反応を見せてい る」と分析。「ただ、この上昇は短期的だと考えている。こうした話 は聞かれても、実際に行動がなければどうにもならない」と付け加え た。

ニューヨーク時間午後2時32分現在、ドルはユーロに対し前日 比0.8%安の1ユーロ=1.3646ドル。対円では0.5%上げて1ド ル=76円77銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。ギリシャが国際支援の確保に必要な条件を満 たすために前進していることが示されたほか、ドイツがギリシャへの 支援を継続すると表明したことが材料視された。主要株価指数はただ、 引け前1時間で上げ幅を大幅に縮小した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比1.1%高の1175.83。一時は2.8%高まで上昇す る場面もあった。

英紙フィナンシャル・タイムズは欧州当局者を引用し、一部の欧 州諸国が民間投資家に対し、保有するギリシャ債の評価損引き上げを 求めていると報道したことが嫌気され、株価は取引終了前1時間で上 げ幅を削った。

◎米国債市場

米国債相場は続落。30年債利回りの3日間の上げは2009年1 月以来で最大となった。欧州首脳らは域内債務の対策で合意に近づい ているとの観測が背景にある。

10年債利回りは先週付けた過去最低水準からの上昇が続いてい る。新たな固定資産税に関する法案がギリシャ議会で可決され、国際 的な金融支援を受ける条件である緊縮財政を押し進めやすくなったと の見方が広がったことが手掛かり。米財務省がこの日実施した350 億ドル(約2兆6800億円)の2年債入札では、応札倍率が過去1年 間で最高に達した。一部投資家が依然として安全資産を求めているこ とが需要を後押しした。

バークレイズの債券調査アナリスト、アンシュル・プラダン氏 (ニューヨーク在勤)は、「高リスク資産は堅調だ。リスク回避の一 部巻き戻しが米国債相場を下押ししている」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後3時01分現在、30年債利回りは前日比12ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇の3.12%。同年債(表面利率

3.75%、2041年8月償還)価格は2 15/32下げて112 11/32。 利回りは過去3日間で32bp上昇し、過去3年間近くで最大の上げ となっている。22日までの2日間で利回りは40bp低下し、08年 11月以来の大幅な下げを記録した。

既発2年債利回りは1bp上昇の0.24%。10年債価格は1ポ イント下落し、利回りは11bp押し上げられて2.02%。10年債利 回りは23日に1.6714%と、53年に米連邦準備制度理事会(FR B)がデータをまとめ始めて以来の低水準を付けた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。7週間ぶりの大幅高となった。 欧州の首脳が域内債務危機の解決に向け行動するとの期待から、この 日は商品全般と株式が上昇した。

商品24銘柄で構成するスタンダード・アンド・プアーズ(S& P)のGSCI指数は一時3.6%高。MSCIオールカントリー世 界指数(ACWI)は一時4%値上がりした。金は前日までの3日間 で12%下落と1983年以来の大幅安を記録。他の資産での損失を穴 埋めするために金の利益を確定する動きが背景となった。

MFグローバルのシニア市場ストラテジスト、アダム・クロフェ ンシュタイン氏は電話インタビューで、「金は商品特有の値動きをし ており、株式市場と歩調を合わせている」と指摘。「売り浴びせは行 き過ぎだった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比57.70ドル(3.6%)高の1オンス=1652.50 ド

ルで終了。先月8日以来の大幅高となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続伸。約4カ月ぶりの大幅高となっ た。欧州の首脳が域内ソブリン債危機を食い止める取り組みを強化す ることで、世界経済や商品需要に同危機が及ぼす影響が軽減されると の観測が広がった。

ガイトナー米財務長官は、ワシントンで先週末に開かれた一連の 国際金融会議で世界の財務当局者の懸念を聞いたことによって、欧州 各国政府は債務危機解決のためにさらに力を尽くすことになるだろう と語った。ギリシャのパパンドレウ首相は、固定資産税導入をめぐる 議会採決で承認を獲得した。これは欧州連合(EU)と国際通貨基金 (IMF)からの支援を確保しデフォルト(債務不履行)を回避する 上で鍵となる。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード) の市場調査ディレクター、アディソン・アームストロング氏は「突如 としてバラ色の眼鏡で欧州を見る動きが広がった」と指摘。「解決が 求められる構造的な問題は多い。そのうちの1つでも失敗すれば、原 油は一夜にして簡単に80ドル割れとなる可能性もある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は前 日比4.21ドル(5.25%)高の1バレル=84.45ドルで終了。5 月9日以来の大幅高となった。6月末以降では11%安と、四半期と しては2008年以来最大の下落。今月はこれまで4.9%、年初から は7.6%いずれも値下がりしている。

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