独財務相:ユーロ圏各国で自国銀行守る準備を-プランBの存在認める

ドイツのショイブレ財務相 は、危機が悪化した場合に備えユーロ圏の全ての国が自国の銀行 を守る独自の計画を準備する必要があると発言した。政府が銀行 を守る意向であることを初めて認めた。

ショイブレ財務相はユーロ圏17カ国の全政府に、10月3日 の財務相会合までに、銀行に関する「防護策は何か」という問題 についての報告を準備するよう求めた。同財務相が27日、ベル リンでのパネルディスカッションで明らかにした。「深刻な事態 になり得る」ため、予備的計画の中で支援の可能性も検討するこ とが必要だとしている。

ショイブレ財務相の発言は、ギリシャが救済パッケージで定 められた条件を満たせずデフォルト(債務不履行)した場合に備 え、銀行を支える「プランB(第2案)」の存在を初めて公に認 めたものになる。

欧州当局者らが危機対応策を強化するとの期待を背景に、こ の日はフランスの銀行株など欧州株は上昇している。

ブリュッセルのシンクタンク、ブリューゲル主催の会議で発 言したショイブレ財務相は、ユーロ圏の救済基金である欧州金融 安定ファ シリティー(EFSF)にさらに変更を加える可能性 を排除せず、「EFSFの拡充が必要な場合には最も効率的なや り方で行なう」と述べた。ただ、EFSFの規模を拡大した場合、 最上級のトリプルA格付けを持つユーロ圏国の一部の格付けに 悪影響を与えるだろうと付け加えた。

「結束には限界がある」

ガイトナー米財務長官の発言が欧州に危機対応を強化させ たかとの問いには、アドバイスは与える方が受けるより容易だと 答えた。

欧州は財政健全化に専念しなければならないとし、金融政策 はユーロ圏の問題を解決する道ではないと述べた。欧州の債務危 機を「克服する楽な道」はないものの、健全な財政政策と両立す る「ユーロ圏の持続的成長は可能だ」と強調した。

さらに、「結束には限界がある」と述べ、ユーロ圏の各メン バーの努力によって達成されなければならないと指摘。ユーロ圏 の「成功している」国が弱い国のために「自らの競争力を抑えら れることになってはならない」と論じた。

その上で、ユーロ圏諸国の目的は共通通貨を守ることである とし、「これを見誤ってはならない」と投資家に警告した。