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シンガポール株式会社、銀行株で損失膨らむ-UBSがだめ押しの一撃

シンガポールの政府系ファンド (SWF)、シンガポール政府投資公社(GIC)は、スイスの銀行 UBSの筆頭株主として67億スイス・フラン(約5700億円)の損 失に直面している。シンガポールの政府系投資会社による銀行株投資 損失としては2007年以来最大の規模だ。

GICはほかに、米シティグループ株で約5億ドル(約380億 円)相当の含み損を抱えている。ブルームバーグがデータから算出し た。また、シンガポールのもう一つの政府系投資会社、テマセク・ホ ールディングスは2年余り前に、米銀バンク・オブ・アメリカ(BO A)と英銀バークレイズ株を売却し、損失を計上した。

UBS株は、未承認取引による23億ドルの損失を同行が明らか にした後、2年半ぶりの安値に落ち込んだ。損失はオズワルド・グル ーベル最高経営責任者(CEO)の辞任に発展した。

GICとテマセクは過去4年間に、米国と欧州の銀行に250億 ドル以上を投資してきた。米サブプライム(信用力の低い個人向け) 住宅ローン危機で米欧の銀行が巨額損失を被ったことを受け、これを むしろ買いの好機と捉えたのだが、そううまくはいかなかったようだ。

シンガポール経営大学のメルビン・テオ教授(金融学)は「SW Fの海外金融機関投資は期待したようには行かなかった」と指摘。 「GICがUBS株の保有を続けるかどうかは同行の経営陣が現在の 問題に今後どう対処するか次第だろう」と語った。

GICとテマセクは欧米銀行の後には、高成長の新興市場や金融 以外の業界への投資を増やしている。

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