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UBSバンカー、再就職の機会は絶望的か-追加削減は不可避との見方

【記者:Elisa Martinuzzi, Nicholas Comfort and Giles Broom】

9月27日(ブルームバーグ):スイス最大の銀行UBSは、不正 取引による23億ドル(約1750億円)相当の損失発覚を受けて、投資 銀行業務の縮小に動き出した。しかし、ウォール街(米金融街)に展 開するライバルの金融機関が雇用減らしを急ぐ中で、UBSから解雇 されたり、退職を検討したりしているバンカーらに再就職の機会はほ とんどなさそうだ。

UBSは24日、同行の投資銀行部門が将来のリスクテークと利 用する資本を減らすと発表した。ロンドンの「デルタ・ワン部門」の トレーダーが出した巨額損失によって、投資銀行部門の縮小を求める 圧力に拍車が掛かった。

ロンドンに拠点を置く人材あっせん会社ケネディ・グループのジ ェーソン・ケネディ最高経営責任者(CEO)は「デルタ・ワンのニ ュースが伝えられるやいなや、UBSからの履歴書が飛び交い始めた。 UBSには何人かの非常に有能な人材がいて、彼らには引き合いがあ るだろうが、多くの人々には行き場がない」と話す。

UBSは不正取引の損失発覚前の段階で、全行で3500人を削減 し、このうち45%を投資銀行部門で減らす計画を明らかにした。市場 の動揺が顧客の活動を抑制し、資本コストの上昇を招き、特定の事業 の魅力が低下したことが背景にある。英HSBCホールディングスや バークレイズ、クレディ・スイス・グループなど欧州のライバルは合 計で7万人を上回る合理化計画を公表しているが、UBSはこのタイ ミングで事業の縮小を加速させ、さらなる人員削減に踏み切る可能性 がある。

メディオバンカのアナリスト、クリストファー・ウィーラー氏 (ロンドン在勤)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、 「UBSの雇用がさらに失われるのは、ほぼ間違いない」と指摘。U BSが「頭脳流出」に直面することはなさそうだが、「銀行が軒並み 行員を解雇する厳しい市場環境だ」と述べた。

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