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世界のM&A:回復に欧州債務危機の影-7~9月は前期比22%減

世界のM&A(企業の合併・買収) の回復が7-9月(第3四半期)につまずきを見せている。欧州企業に よるM&Aの総額が43%減少し、この落ち込みを米国とアジア企業が 埋め合わせることができなかったためだ。

ブルームバーグが集計したデータによると、欧州企業によるM&A の減少により、7-9月のM&A総額は前期比22%減の5040億ドル (約38兆4700億円)となった。米エクスプレス・スクリプツによる 291億ドル規模のメドコ・ヘルス・ソリューションズ買収や新日本製鉄 と住友金属工業の統合合意で全体の落ち込みは緩和された。

景気見通しの悪化により自力での事業増強の困難さが増す中、米国 とアジアの企業は現金を投入してM&Aを進めている。欧州企業も成長 を目指しているものの、債務危機の深刻化で一部企業ではM&Aの推進 意欲が低下している。

M&A助言事業で今年首位の米JPモルガン・チェースで欧州・中 東・アフリカ担当M&A責任者を務めるヘルナン・クリスターナ氏は 「欧州での広範囲にわたる経済情勢を背景に意思決定における不透明感 が増している」と指摘。「新たな措置が取られているが、現実的に見て 現状では、その措置の一部は実施が困難という見方が広がっている」 と述べた。

2年目に入った世界のM&Aの回復が欧州の問題により危機にさら されている。今年に入って合意されたM&Aの総額は1兆7800億ドル と、前年同期の1兆5100億ドルを18%上回っている。

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