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【個別銘柄】銀行、不動産、ダイキン工、王子紙、電子部品、船井電

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きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

銀行株:三井住友フィナンシャルグループ(8316)が前日比1% 高の2170 円、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が1.2% 高の347円など配当権利落ちをこなし堅調。銀行業指数はTOPIX の上昇寄与度2位だった。欧州金融危機への警戒が和らいだほか、「東 電に関する経営・財務調査委員会」が金融機関に対し、東京電力向け の債権放棄や金利減免は直接求めないなどの方針を最終報告書に盛り 込む検討に入った、と28日付の日本経済新聞朝刊が報道。SMBC日 興証券では、報道が事実なら震災後の緊急融資部分について、順次返 済がなされる点などから大手邦銀にポジティブとした。東証1部売買 代金首位の三井住友Fには、2011年度利益の計画比上振れを予想し、 大和証券キャピタル・マーケッツが格上げする材料もあった。

不動産株:三菱地所(8802)が3.6%高の1242円、野村不動産ホ ールディングス(3231)が3.6%高の1115円など。不動産業はTOP IXの上昇寄与度3位、業種別上昇率で2位。クレディ・スイス証券 では、12年は金利減免措置などが縮小するが、低金利が住宅需要を刺 激すると予想。住宅エコポイントは、3次補正予算が成立すれば年内 に復活する可能性があるとし、購入支援策と低金利が住宅需要を刺激 すると指摘した。野村不HDについては、マンション販売の増加で継 続的な利益成長を達成しそうとし、14年3月期営業利益予想を増額。 投資評価「アウトパフォーム」を継続した。

ダイキン工業(6367):2.8%高の2243円。中国市場での販売好調 などを背景に、12年3月期の連結営業利益は従来計画の850億円を上 回る900億円以上になるもよう、と同社の井上礼之会長兼最高経営責 任者(CEO)が27日、大阪市内で開かれた記者懇談会で明らかにし た。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均値は867億円で、 市場予想を上回る好調ぶりが評価された。

王子製紙(3861):2.6%高の433円、一時434円と52週高値を更 新。段ボール原紙の出荷価格を約3年ぶりに引き上げ、上げ幅は10% 以上になると28日付の日経新聞朝刊が報道。野村証券では、レンゴー に続いて大手2社が値上げに動けば、12年1月以降に一定の値上げが 浸透するだろうと指摘した。

電子部品株:太陽誘電(6976)が5.3%安の558円、TDK(6762) も5.4%安、新光電気工業(6967)も5%安、京セラ(6971)が3.2% 安と急落。ゴールドマン・サックス証券では、パソコンを中心に9月 の部品需要が想定以上に鈍いなどとし、電子部品カバレッジ19社の今 期営業利益予想を平均13%、目標株価を平均12%下方修正した。太陽 誘電やTDK、新光電工など割安でも収益体質の弱い企業、京セラや ミネベア(6479)など変化に対し動きが鈍い企業は、投資魅力が低下 していると指摘した。

村田製作所(6981):4.2%安の4120円。UBS証券では、会社計 画は4-9月、通期ともに下振れの公算が大きいとし、同証予想を減 額した。業績予想見直しに伴い、目標株価は4500円から4150円に引 き下げ。期待値修正が不十分でダウンサイドリスクが残る、とした。

船井電機(6839):2.7%安の1596円。バークレイズ・キャピタル 証券では、液晶テレビの苦戦は想定以上だとし、4-9月期の連結営 業利益予想を37億円から28億円、通期を75億円から60億円へそれ ぞれ減額した。4-9月34億円、通期80億円としている会社計画の 達成には、暗雲が出ていると分析。目標株価を引き下げた。

液晶・半導体製造装置株:東京エレクトロン(8035)が3%安の 3605円など。ゴールドマン証では、液晶テレビの出荷台数予想を減額 したことを受け、液晶設備投資予想を下方修正した。東エレクについ ては、今・来期の営業利益予想引き下げに伴い、目標株価を4000円か ら3700円に見直した。

安川電機(6506):2%高の600円。シティグループ証券では、ハ イテク関連需要の低迷が続く恐れはあるが、悪材料の多くは織り込み 済みとみられるとし、投資評価を「中立」から「買い」へ上げた。

神戸製鋼所(5406):2.3%高の132円。同社は27日、中国鞍山鋼 鉄集団公司と自動車用冷延ハイテンを製造・販売する合弁会社の設立 について、検討を開始することで合意したと発表。中国で拡大する自 動車用高級鋼板の需要に対応するためで、今後の連携強化、中国向け 収益の増大を見込む買いが先行した。

OKI(6703):9.2%高の71円。4-9月期の連結営業損益は5 億-10億円の黒字(前年同期は57億円の赤字)になりそう、と28日 付の日経新聞朝刊が報道。従来予想(営業損益ゼロ)を上回り、4- 9月としては7年ぶりに営業黒字を確保するという。中国でATMの 販売が伸び、円高などもプラスに寄与する。

ユニー(8270):1.1%高の731円。下期のコンビニエンスストア、 専門店の営業収益は慎重に見直したが、上期までの粗利益率改善、経 費削減効果を反映し、12年2月期の連結営業利益予想を従来比9.9% 上積みし、前期比1割増の387億円に増額修正すると27日に発表した。

ヤマハ発動機(7272):1.3%高の1012円。カナダの連結子会社の 全株式を米連結子会社に譲渡することを決め、11年12月期の個別決 算に子会社株式売却益106億円を特別利益として計上する、と27日に 発表した。

川崎重工業(7012):1%高の196円。米国で計画されている高速 鉄道向けに、時速200キロ強で走行する独自の車両を開発した、と28 日付の日経新聞朝刊が報道。米国の技術要求を満たしやすい独自車両 を軸に、受注競争を有利に進めたい考えとしている。

サイバーエージェント(4751):2.6%高の20万5700円。岡三証 券では、Ameba関連事業は「ピグライフ」のけん引などにより好 調な業績が続いているなどとし、11年9月期は会社計画を上回る前期 比50%営業増益、12年9月期は21%増益をそれぞれ予想。投資判断 を新規に「強気」に設定した。

近畿日本鉄道(9041):8.1%安の295円。CLSAアジアパシフ ィック・マーケッツは27日、投資判断「売り」を継続した上で、目標 株価を200円から170円に下げた。アナリストのポール・ワン氏は、 8月以降の株価急騰は持続可能な上げではなく、いずれ調整するとの 見方を示した。

トリドール(3397):8.9%高の664円。9月末株主を対象に1株 を200株に分割、1単元を100株とする単元株制度を採用するとして いたが、きょうの権利落ちに伴い最低投資単位が下がったため、新た な投資家層の流入を見込む買いが優勢となった。

--取材協力:渡辺美慧  Editor:Shintaro Inkyo

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