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バークシャーの自社株買い、バフェット氏の新兵器に-相場下落にらみ

米投資・保険会社バークシャー・ ハサウェイを率いるウォーレン・バフェット氏は2008年のリーマン・ ブラザーズ・ホールディングスの経営破綻後の1カ月間に150億ドル (約1兆1500億円)強を他社の株式などに投資したが、現在の相場低 迷を受けて自社株に資金を投じる構えを取り始めた。

バークシャーは26日に自社株買い計画を発表し、バフェット氏 (81)は過去40年で初の自社株買い権限を手にした。1970年から最 高経営責任者(CEO)を務めるバフェット氏は今年2月、同社が危 機下で「攻撃的にプレーする」能力を持ち合わせていると強調してい た。バークシャーの株主、ウェッジウッド・パートナーズのデービッ ド・ロルフ最高投資責任者(CIO)は、バフェット氏が相場下落時 に自由に株式購入できる資金として200億ドルを保有している可能性 があるという。

ロルフ氏は「バフェット氏は朝目覚めて何かひどいことが起きて いた場合に大きくかつ激しく投資できるよう下準備を整えた」と述べ、 「電話でブローカーに株式を買うよう指示するだろう」と語った。

欧州ソブリン債危機が世界経済の成長を圧迫するとの懸念を背景 に、ダウ工業株30種平均は23日までの5日間に週間ベースで2008 年以降最大の下げを記録した。バークシャーのクラスA株は22日のニ ューヨーク市場で09年1月以降初めて10万ドルの大台を割り込み、 株価純資産倍率(PBR)は少なくとも1990年以降で最低を付けた。

自社株買い計画の発表を受けた26日のニューヨーク証券取引所 ではバークシャーのクラスB株は前週末比5.72ドル(8.6%)高の

72.09ドルに急伸。S&P500種株価指数の構成銘柄で2番目の上昇率 を記録した。バークレイズのアナリスト、ジェイ・ゲルブ氏は調査リ ポートで、自社株買いは「予想外の好材料で、総額で150億ドル程度 になる可能性がある」と分析した。クラスA株の26日終値は、09年 以来の大幅高となる同8.1%高の10万8449ドル。

バフェット氏はこれまで、バークシャーの利益を企業買収や他社 発行の証券への投資に活用しており、自社株買いや配当には40年間に わたり一切資金を投じてこなかったと、バフェット氏は2月26日付の 株主向け年次書簡で説明している。

バークシャーの26日の発表資料によると、同社はクラスA株とク ラスB株を簿価の最大110%で買い戻す。現金保有高が200億ドルを 下回るような自社株買いは控えるという。6月30日時点の現金保有高 は約479億ドル。ブルームバーグの集計データによると、同社株は1999 年末以降の平均PBRは1.5倍強だった。同社株のPBRは26日の上 昇後のベースで約1.1倍。

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