欧州株:続伸、保険と銀行株高い-危機封じ込めへ対応求める圧力増す

26日の欧州株式相場は続伸。 ワシントンで週末開かれた国際通貨基金(IMF)年次総会では、各 国政府や中央銀行の当局者が欧州に域内債務危機封じ込めへの取り組 み強化を促した。

ドイツのアリアンツやフランスのアクサといった欧州の保険大手 が大幅高。ドイツ銀行を中心に銀行株も値上がりした。欧州中央銀行 (ECB)が利下げを実施するとの観測や米国の問題資産購入計画 (TARP)の欧州版の導入を呼び掛ける民間からの提案が材料とな った。銀採掘会社の英フレスニーヨは6.9%安。銀が3日間の下げと しては1980年以来最大の値下がりを演じたことが嫌気された。

ストックス欧州600指数は前週末比1.9%高の220.28。一時 は1.4%下げたが持ち直した。IMFはユーロ圏が債務危機収拾に必 要ないかなる措置も実施するとの認識を示した。

ナイト・キャピタル・ヨーロッパ(ロンドン)のディレクター、 イオアン・スミス氏は「IMF会合から特に具体的なものはなかった が、欧州版TARPや利下げに関する話が多く出て楽観的な見方につ ながった」と指摘。「でも私は、この先まだまだ大変だと思う」と付 け加えた。

ギリシャをデフォルト(債務不履行)の瀬戸際に追い詰めた債務 危機の封じ込めに当局が苦戦しているとの見方で、先週は世界の株式 市場から時価総額3兆5000億ドル余りが吹き飛んだ。ストックス欧 州600指数は今年2月17日に付けた年初来高値を24%下回ってお り、指数構成銘柄の株価収益率(PER、予想収益ベース)は約9.3 倍と、2009年3月以来の低水準に近い。ブルームバーグのデータが 示した。

この日の西欧市場では、ギリシャとノルウェーを除く16カ国で 主要株価指数が上昇。ドイツのメルケル首相は、ギリシャ危機拡大を 阻止する「障壁」をユーロ圏が築く必要があると指摘。独ARDテレ ビとのインタビューで、危機が波及しないようにするためには救済基 金である欧州金融安定化ファシリティー(EFSF)の拡充が必要だ と強調した。

また、米ゴールドマン・サックス・グループのゲーリー・コーン 社長は25日、他の銀行幹部らとのパネルディスカッションで、米国 のTARPを欧州の金融機関救済のモデルにすれば「良い解決策にな るだろう」と語った。

アリアンツは10%上げて65.01ユーロ、アクサは8.2%高の

8.98ユーロでそれぞれ終了。保険株指数は6.4%上昇し、ストック ス欧州600指数を構成する業種別指数で値上がり率1位。2010年 5月以来の大幅高だった。ドイツ銀は8.7%上げ25.12ユーロで終 了。フレスニーヨの終値は1524ペンス。

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