今日の国内市況:株式2年半ぶり安値、債券上昇-ユーロ安、G20失望

東京株式相場は続落。TOPIX、 日経平均株価ともに終値で年初来安値を付け、約2年半ぶりの低水準に 沈んだ。前週の20カ国・地域(G20)会合では世界が直面する欧州債 務問題、景気減速に対する有効な手立てを打ち出せず、投資家の間で失 望感が広がった。原油など商品市況の下落が嫌気され、商社を含む卸売 や非鉄金属など資源関連株の下げがきつい。

TOPIXの終値は前営業日比15.69ポイント(2.1%)安の

728.85ポイント、日経平均株価は同186円13銭(2.2%)安の8374 円13銭。為替市場でユーロ安・円高基調が強まった午後に両指数とも 一段と下値を探る動きとなり、TOPIXは2009年3月13日、日経 平均は同4月1日以来の安値水準。

G20財務相・中央銀行総裁会合は日本時間23日、声明で「世界 経済が直面する新たな課題に対し力強く協調し、国際的に対応すること を確約する」と強調した。ユーロ圏諸国はG20声明で、10月14、15 両日のG20の次回会合までに欧州金融安定ファシリティー(EFSF) の柔軟性を増し、影響力を最大化させるとした。

一方、国際通貨基金(IMF)の国際通貨金融委員会(IMFC) は24日、IMFが欧州諸国のソブリン債務危機解決への努力を力強く 支援する用意がある、との姿勢を表明した。

ユーロ圏の金融システム不安がくすぶっていることから、日本時間 26日の東京外国為替市場では、円・ユーロ相場が一時1ユーロ=102 円付近までユーロが急落。ドイツのアスムセン財務次官は25日、IM Fと欧州中央銀行(ECB)、欧州連合(EU)の行政執行機関である 欧州委員会のリポートが遅れており、10月3日のユーロ圏財務相会合 でギリシャへの6度目の融資実行が決定されることはないと述べた。

また、ドイツのメルケル首相は、ユーロ圏の高債務国の恒久的な救 済枠組みである欧州安定化メカニズム(ESM)の発足後は加盟国のデ フォルト(債務不履行)の選択肢を否定しない立場を表明。さらにユー ロ圏は、ギリシャの危機拡大を阻止する障壁を築く必要がある、として いる。

東証1部の売買高は概算で21億2772万株、売買代金は1兆4280 億円。値上がり銘柄数が228、値下がりは1381。東証1部業種別33 指数では非鉄金属、卸売、ガラス・土石製品、鉄鋼、石油・石炭製品、 ゴム製品、海運など32業種が下落。上昇は空運の1業種のみだった。

国内新興市場は、ジャスダック指数が前営業日比2.9%安の

47.06と続落、東証マザーズ指数は同3.9%安の374.92と4日続落。

債券は上昇

債券相場は上昇。欧州不安や世界景気減速に対する根強い警戒感な どから国内株式相場が続落する中、米国金利の先安観もあり、債券市場 では先物中心に買いが優勢となった。もっとも、9月の中間期末の接近 で新規の取引は控えられた。

東京先物市場で中心限月12月物は22日終値比4銭高の142円70 銭で取引開始。いったんは下げたが、日経平均株価が下げ幅を拡大する と買いが増え、142円78銭とこの日の高値で午前を終えた。午後に入 ると142円67銭前後まで伸び悩む展開となったが、引けにかけては再 び値を切り上げ、結局6銭高の142円72銭で取引を終えた。

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の317回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.985%で始まり、直後から 徐々に水準を切り下げ、0.5bp低い0.975%まで低下した。その後は

0.975-0.98%で推移。午後2時前からは0.975%で取引されている。 同利回りは3連休前の22日に今年最低水準となる0.965%を付けた。

26日の株式相場は続落し、日経平均株価、TOPIXともに終値 で年初来安値を付け、約2年半ぶりの低水準となった。前週開催の20 カ国・地域(G20)会合で世界が直面する欧州債務問題、景気減速に 対する有効な手立てを打ち出せず、投資家の間で失望感が広がった。ユ ーロ・円相場が急激にユーロ安・円高方向に振れたことも、投資家の警 戒心理を強めさせた。

前週末の米国債相場は下落。米10年債利回りは一時過去最低水準 を付けたが、その後上昇に転じた。米株式相場は上昇。S&P500種株 価指数は前日比0.6%高の1136.43。週間では6.5%安となった。

一方、国内では今後の国債増発による需給悪化懸念も根強い。民主 党の前原誠司政調会長は、25日午前のNHKの「日曜討論」で、東日 本大震災の復興費などを盛り込む今年度第3次補正予算を上積みする方 針を示した。政府が提示した規模が11兆円程度であることを明らかに した上で、予算を追加する余地を示した。

ユーロは約10年ぶりに102円割れ

東京外国為替市場では、ユーロ売りが加速。対円では一時1ユーロ =102円台を割り込み、2001年6月以来の安値を更新した。欧州の債 務懸念が根強く残る中、域内景気の先行き不透明感を背景にユーロの下 値を試す展開となった。

ユーロ・円相場は午後の取引で一時101円94銭まで水準を切り下 げ約10年ぶりの水準までユーロ安・円高が進行。また、ユーロ・ドル 相場も早朝に1ユーロ=1.3583ドルと、2営業日ぶりの高値を付けて いたが、徐々に売り圧力が戻り、午後の取引で一時1.3363ドルと、1 月18日以来の安値を付けている。

一方、ドル・円相場は早朝に1ドル=76円76銭を付けたあと、 アジア株がほぼ全面安の展開となる中、リスク回避に伴う円買い圧力が 強まり、午後の取引で一時76円23銭まで円が値を戻した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想によると、この日に ドイツのIfo経済研究所が発表する9月の独企業景況感指数は

106.5と、前月の108.7から低下が見込まれている。

また、ドイツのアスムセン財務次官は25日、国際通貨基金(IM F)と欧州中央銀行(ECB)、欧州連合(EU)の行政執行機関であ る欧州委員会のリポートが遅れているため、10月3日のユーロ圏財務 相会合(ユーログループ)でギリシャへの6度目の融資実行が決定され ることはないと述べた。

一方、前週の米株式相場は、ダウ工業株30種平均が22日に一時 500ドルを超える大幅安となったあと、23日には20カ国・地域(G20) 財務相・中央銀行総裁会議の声明を受けて、反発して取引を終了した。 しかし、米株先物はこの日のアジア時間でマイナス圏に沈んで推移して いる。

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