NYの老舗書店セント・マークスが苦境に-売り上げ減で賃料下げ要請

米詩人アレン・ギンズバーグや作 家ウィリアム・バロウズもよく足を運んだニューヨークのマンハッタ ン、イーストビレッジにある老舗書店セント・マークス・ブックショ ップが生き残れるかどうかの苦境に陥っている。この不動産の所有者 は来月末までに賃貸料を引き下げるかどうか決定する予定で、それま で同書店の運命は宙に浮いた状態が続く。

生徒に授業料の支払いを課さない美術工科学校のクーパー・ユニ オンがこの不動産を所有している。セント・マークスは、共同オーナ ーのテリー・マッコイ氏とボブ・コンタント氏が1977年に開店。金融 危機の打撃を受けた2008年以降、売り上げは35%落ち込んでいる。 1年前、この面積約250平方メートルの店舗に関し、2人は1カ月当 たり2万ドル(現在のレートで約150万円)で10年間賃借する契約を 締結した。売り上げの落ち込みにより、書籍の在庫を減らさざるを得 ず、パートタイムの従業員を8人解雇。現在、1カ月当たり5000ドル の賃料引き下げをクーパー・ユニオンに要請している。

コンタント氏によると、クーパー・ユニオンの理事会はこの要請 を財務・ビジネス問題委員会に引き継ぎ、決定は10月末に下される予 定。オーナーらが苦境に陥っていることを知り、この書店を守ろうと 支援の輪が広がっている。「セント・マークス・ブックショップを救お う」と題したオンライン陳情サイトには現地時間22日午後時点で約3 万6000人の署名が寄せられている。

マッコイ氏は「全ての支援に対して素晴らしいと感じている。特 に、商売がうまくいっていない時には忘れられているような思いに駆 られるものだ。この事態を耳にした人々が支援しようと実際にここに やって来てくれる」と語る。

クーパー・ユニオンの公共問題担当アシスタントディレクター、 ジョレン・トラビス氏は、セント・マークス・ブックショップとは協 議中だと述べた。

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