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UBS:グルーベルCEO辞任、取引不祥事後の「混乱」に拍車かける

スイスの銀行最大手UBSは未承 認取引による23億ドル(約1760億円)の損失を約2週間前に発表し て以来混乱が生じているが、オズワルド・グルーベル最高経営責任者 (CEO)の辞任はそれに拍車をかけている。

UBSの24日の発表によると、グルーベル氏(67)の辞任を受け た暫定CEOには、約半年前に欧州・中東・アフリカ部門のCEOとし て同行入りしたセルジオ・エルモッティ氏が就く。2009年2月からU BSのCEOを務めていたグルーベル氏は、過去最大の赤字決算を黒字 に転換させた実績がある。CEO退任は07年以降で3人目。

メディオバンカのアナリスト、クリストファー・ウィーラー氏(ロ ンドン在勤)は「UBSは今、混乱状態にある」とし、取締役会はグル ーベル氏に留任を説得しなかったことで「大失態を演じた」と語る。

取引不祥事を受けてすでに低下していた投資銀行部門の士気は、グ ルーベル氏の辞任でさらに落ち込んだ。同部門の幹部が公に発言する権 限はないとして匿名を条件に語った。

グルーベル氏が辞任したのは、今回の不祥事の影響が広がりを見せ る中、投資銀行部門の責任者を務めるカーステン・ケンジェター氏が退 社した場合により大きな混乱が生じる事態を回避するためだったと、U BSの別の幹部はみている。ケンジェター氏(44)はカスパー・フィ リガー会長が目をかけている部下との見方もある。同会長はグルーベル 氏辞任後に記者団に対し、ケンジェター氏が損失発生に伴うポジション のカバーで「素晴らしい仕事」をしたと称賛し、同氏の将来について確 信していると述べている。

一方、グルーベル氏は従業員向け資料で、経営陣変更はUBSにと って最善の利益になると確信していると指摘している。

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