英BP:メキシコ湾での掘削、年内にフル操業復帰を計画-減産阻止へ

英石油会社BPは、メキシコ 湾で石油・ガス掘削のフル操業を再開するためリグ(掘削装置)と 従業員を配備する準備を進めている。米国史上最悪の原油流出事故 後、1年5カ月に及んでいる生産の減少を食い止めるためだ。

BPの計画について知る複数の関係者が、規制当局による承認 前であることを理由に匿名を条件に明らかにしたところによると、 BPは、リグ2基をメキシコ湾の深海掘削区域に既に復帰させてお り、年末までにさらに3基を配備することを目指している。

メキシコ湾はBPにとって最も収益性の高い生産地域。約1年 前に就任したロバート・ダドリー最高経営責任者(CEO)にとっ て、この地域での生産回復は極めて重要だ。メキシコ湾での掘削再 開でBPは競合企業に後れを取っており、米ゴールドマン・サック ス・グループはこの地域での生産再開に向けた計画の進展の遅れを 理由にBP株の投資判断を引き下げた。

SVMアセット・マネジメント(エディンバラ)のコリン・マ クリーンCEOは「BPが手掛ける世界の他地域の事業と比較しメ キシコ湾ほど成長の可能性のある地域は他にない」と指摘。「メキ シコ湾での見通しは改善している可能性が高いが、BPは増産能力 を高める必要がある」との見方を示した。同社は約7億ポンド(約 830億円)の資産を運用し、BP株は全て売却している。

BPの広報担当者、ロバート・ワイン氏は、BPのメキシコ湾 での掘削計画についてコメントを控えた。